実のところ、これを書いている今は大変テンションがローと言うかバッドで、逆によく出勤できたな? という(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。
地元民しか分からん話ではあるのですが、大阪駅前第三ビルに、占い師の店が見た限りで四軒も入っていることがなぜか複雑な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「そりゃ、他人のことだしね?」などといった話です。
例によって……
さて。情報ソースはまたしても、スマホ経由で読んでいたニュースでした。
精神疾患の一つである、統合失調症患者について書かれていました。
ただ、その見出しがあまりにセンセーショナルで、いい気分はしませんで。
統合調症には、「陽性症状」と「陰性症状」があります。
詳しくは、皆様で各自お調べいただきたいのですが……
要はその記事、「陰性症状の極端な例」を挙げていたわけですよ。
具体的には、「十年間全く風呂に入っていない」という、精神病院の閉鎖病棟でのケース。
いい気分はしない
つまりは、「かわいそう」という薄っぺらい同情と、「自分はこうじゃない、よかった」という優越感。
それをいたずらに煽っているだけの気がして、当事者の一人としては、気分のよかろうはずもない。
「こんなにひどい人がいる!」と、以前も触れましたが「極端な一例を、あたかも全体像であるかのごとき」記事の書き方でした。
統合失調症ってのは、「百人に一人はなる」という、それほどマイナーでもない病気です。
が、世間の大多数は「そうじゃない」。まあ、中には「病識のない」人もいるでしょうが。
安堵感?
以前の記事でも触れましたが、「他人事だからこそ」の安堵感。
もっと言えば、「自分はそうじゃない、まだマシだ」という優越感。
悪く言ってしまえば、精神疾患を持っている人間を、「見世物小屋の出し物」扱いしているんじゃあないか?
なにせ、「自分のことじゃない」わけですし、精神疾患ってのは「理解がしづらい」もの。
要するに「分からなくて、奇異なもの」という認識に基づいて、「下世話な好奇心」を満たす。
当事者からすれば「ざけんな?」って話でもあるのですが、残念ながら、この風潮は変わらないでしょう。
なんせ、世間を回しているのは、大多数が健常者なわけですし。
気を付けた方がいいですよ?
精神疾患ってのは、いつ、どんなキッカケでなるものか分かりません。
これはちょっと僕のひがみも入ってるんですが、「自分は関係ない」と、「安全なつもりの場所」であぐらをかいていても……
もしかしたら、明日、坂道を転げ落ちる日、というのが。
「あなた」にも来るかも知れません。
さて? 「その時」になっても、まだ笑っていられますか?
まとめ
ってことで、まとめます。
多様性、などと喚いてみたところで、悲しいかな、精神疾患持ちは肩身が狭いもんです。
なんせ、身体障害みたいに「分かりやすく」ないですからね。
僕達も、特段に「哀れさ」を誇張したりはしないものの……。
どこまで行こうが、「真の理解」ってのは得られないものだと思いました。
それはそれで、もうしょうがない。
なんであれ、「期待」すると、空ぶるもの。
見世物小屋の、檻の向こうから。
俯瞰した気持ちで、僕は、周囲を見ています。
んじゃまた。
文章:フジカワ