コラム

何歳まで生きたいですか?

「甲斐甲斐しい海外誌」というダジャレを思いついたんですけど、なんか、世界の平和なニュースだけを定期的に届けてくれるような、謎のほっこり感がありませんか?(挨拶)

と、いうわけで、フジカワです。

先日、コロナワクチンの六回目を受けてきたんですが、予想通りと言うべきか、翌日は副反応で、腕は上がらねえわ、熱は出るわ、頭が痛えわで大変だった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「人生100年時代? うーん?」とかいった話です。

いきなりプライベートな話ですが

さて。実は僕、この間の5月8日が、誕生日でした。3歳×16+1=49歳です。

40代ラストイヤーであり、「お待ちやがりなさい?」と言いたいほどであり、つまるところは「オーマイガー!」ですよ。

そうは言うものの、まさか時を止めたり、まして、巻き戻したりはできません。

僕個人としては、この歳に至るも、自分の「立ち位置」が曖昧なままなのが、結構な焦りなんですけども、それこそ、どうしようもねえです。

親が言った

誕生日の日の夜、親が言いました。

母:「アンタ、今年でいくつになる?」

僕:「49!」

母:「人生半分か」

なるほど、少し前から、「人生100年時代」と言われるようになりました。仮に100歳まで生きたなら、確かにそろそろ折り返しです。

それを考えた時、ちょっと微妙な気分なんですよね。いや、「誰しもが、少なくとも100歳までの寿命が保証されている」わけではない。

健康、とは?

人間、いつ、何が原因で死ぬか、知れたもんじゃないです。

もしかしたら、明日、豆腐の角に頭をぶつけて死ぬかもしれない。

さすがに豆腐の角は冗談ですけど、やっぱり、たとえ100歳まで生きたにせよ、寝たきりだったり、認知症が進んで「恍惚の人」になっているのも、なんか嫌です。

で。これは僕自身知らなかったので、軽く調べてみると、厚生労働省の、令和元年のデータしかなかったんですが、「日常生活に支障のない健康状態である期間」、つまり「健康寿命」は、「男性72.68歳、女性75.38歳」だそうです。

ハテ、何をもってして「日常生活に支障がない」と言うのか?

今のご時世、何らの持病もなく、真の意味で健康な人間なんて、あんまりいないと思います。

例えば、84歳になる僕の母親なんかは、しょっちゅう風邪を引きますし、糖尿病で、インスリン注射は欠かせません。認知症の進行も、結構なもんです。

さすがに、息子の顔を忘れるところまでは行ってませんけど、趣味だって、まだまだ色々やってます。

つまりは、「持病はあれども、元気な方」に入る。

「ピンピンコロリ」が理想ではあれど

そんな幸せな人間も、そうはいないでしょう。

ただ、憧れるぐらいはしてもいい。

つうか、それさえ禁じられたら、どないせえと?

ずいぶん昔の話ですが、藤子・F・不二雄先生の作である『21エモン』のエピソードに、こんなものがありました。

街中に、老人達を乗せて、ある場所へ行く、コンベアのようなものがありました。

どこへ行くのか? と問えば、「0次元だよ」と言う。

0次元、つまり「無」の世界。老人は言います。

「死にたくても、死ねないからね」

……さすがに、これは極端な例だとは思うんですが、まったくのデタラメ、とも言い切れない昨今。F先生の先見の明、と言えるかも知れません。

僕としては、「無駄に死にたくもないけど、無駄に生きながらえたくもない」。この複雑な気持ちよ、伝われ!(ビーム!)

まとめ

ってことで、まとめます。

誰だって、とは言えませんが、長生きはしたい。

ただ、他人様に迷惑をかけてまでは、生きたくない。

なるほど、様々な事情で、今すぐにでも死にたい人もいるかも知れない。

そういう方は除外するとして、「死にたいときに、苦しまずに死ねる」というのは、「もしかしたら」幸せ「かも」知れない。

分かりやすい商品名をつけることで定評のある、某製薬会社が、「ヒトコロリ」みたいな名前で、簡単に安楽死できる薬を出す。そんな未来は?

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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