サスペンス・ホラー

怖い話:『廃墟団地からの声』

出典:Photo credit: Onasill – Bill Badzo – Views 160 million on VisualHunt

高校の時に小遣い稼ぎにバイトを探していた友人がいた。

知人からの紹介で朝刊配達のバイトをゲットした。

「早起きできて健康的だし、1時間程度で済むし、時給もおいしい」などと喜んでいたが、すぐに辞めてしまった。

その理由を聞くと・・・

隣町の団地前を通り過ぎるときのこと、子供がキャッキャッと騒ぐ声が聞こえる。

「朝から元気だな」などと思っていたが、どうやらその声は団地の屋上から聞こえてくるようだった。

しかもそこは取り壊しを待っている廃墟の団地だった。

2日目3日目と同じことが起きた。

そして数日たったある日、「ねえ、一緒に遊ぼうよ」

その声は明らかに自分に向けられたと感じた彼は、オバケに目を付けられたと思い、その日で辞めてしまったという。

その場所はもう通りたくないのだそうだ。

 

文章:百百太郎

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