書籍紹介

ホラーだけじゃない、小野不由美作品の魅力

こんにちは! 皆さんは好きな作家はいますか?

私は小説を読み始めたばかりの頃から触れているという理由も含め、小野不由美の作品が好きです。

今回はそんな小野不由美作品の個人的な意見と魅力を皆さんにも知ってもらいたいです。

出会いはジャンプ

まず小野不由美というと個人的にはホラーとミステリの人という印象を持っています、というのも最初に触れた作品が『屍鬼』という作品だからです。

この作品は山奥の村の人々が一人また一人と屍鬼という吸血鬼のようなものになっていくという話で、私はそれを『ジャンプSQ』で読んでいました(ジャンプなのでもちろん漫画です)。

イラストは『封神演義』を描いていた藤崎竜で、最初はそれが理由で読んでいたのですが、その後ストーリーに惹かれ原作の『屍鬼』を読み、『東亰異聞』や『黒祠の島』なども読み作品に対して「ホラーと謎解きが同居している」という大まかなイメージがされました。

緑の我が家 Home, Green Home

数年ぶりに小野不由美の作品を読もうと書店で『緑の我が家 Home, Green Home』という作品を購入しました。

前に読んでいた彼女の作品と文章が少し違う感じはしましたが、ホラーであり神社が出てくるあたりやっぱり小野不由美だなと思いつつ、あとがきを読んでみると1990年の作品の新装版ということを知り驚きました。

設定や文章が現代でもまぁ通じそうな感じで固定電話が頻繁にでてくる以外は違和感がなかったのです。

また、作品全般にいえますが日本のホラーという感じで、少しの違和感からゆっくりと恐怖を誘うストーリーと文章が魅力的です。

そして、最初に張り巡らせた要素を後半で上手くまとめるのはさすがだなと感じました。

ホラーだけじゃない

『緑の我が家 Home, Green Home』では友情が描かれていたり、『屍鬼』や『黒祠の島』では閉鎖されたコミュニティでの人間の不気味さなど作品に多くの要素が入り込んでいるのが、この作者の面白いところです。

それに加え『十二国記』や『東亰異聞』のようなファンタジー色の強い作品も書いています。

またメディアミックスも多くの作品でされており、多数の作品が漫画化されていて、『残穢』は映画化され、『十二国記』や『屍鬼』などはテレビアニメ化もされました。

私が漫画から小野不由美作品に入ったように映画やアニメから入るのもいいと思います。

これからの季節にも丁度いいですし、いざなわれてみませんか?

 

文章:マフユノダリア

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