コラム

カラスカラスって、ミル・マスカラスじゃないよ

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烏を4/5くらいでトリって読んでしまう

カラス、その言葉を聞くとマイナスな印象を思い浮かべる人が多いだろう。

たとえば、汚い、怖い、害鳥など。もう少し具体的にいうと、目をつつかれる、子猫を襲う、ゴミを漁るだろう。

だが、それは偏見だ。もちろん全てが間違ったこととは言わないが、勘違いしているというのは事実だ。

そんな烏の勘違いを解く為、まだ読んでいる途中である『カラスの教科書 松原始作』を使って烏の魅力と著者の意見を延べていこう。

烏は怖くない

怖い印象を持たれている烏。実は全然怖くないのだ。

目をつつかれるというのは恐らく、光り物が大好きな烏には目が綺麗に見えたのだろう。そして欲しくなってしまい、飛んできた。

似ているもので人食い鮫(鮫に襲われる)というのがあるが、あれは泳いでいる姿が鮫の獲物である海驢に似ているからという説がある。

というわけでそう、これはあなたの瞳が美し過ぎたからなのだ。烏も惚れてしまう程に。

もう一つ、子猫を襲うというのがあるが、烏はそんなに狩猟が上手くなく、捕食能力もあまりない。

確かに子猫以外にも鳩に雀、鼠となんでも食べるが、猛禽類のような相手を一瞬で殺してしまう鋭い爪はないので、殆ど捕まえられない。

それでもそのような行為に及んだのは、相手に隙があったとか、自分より戦闘能力が劣っていたからなのであろう。

頻度としてはたまにだ、多分。

烏の好物

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烏は雑食性なのでなんでも食べる。先に述べた通り、哺乳類に他の鳥類、魚、死骸、虫、果実や木の実、人間の食べ残しなど、本当になんでも食べる。

だから嫌なのだという人がいるかもしれない。そのせいでゴミを漁られているのだから。

烏は死骸を食べることからスカベンジャーという大切な役割を担ってくれている。

都会にそんなに生き物の死骸なんてないだろうなんて思っているあなた。スカベンジャーは何も死骸を食べることだけを言わない。

そして、これを読んだ後、有難く思うことだろう。

見たことはないだろうか。駅や道なんかで千鳥足の酔っ払いが吐しゃ物をまき散らすのを。そんなの見たくないし、家の前でやられたら最悪だ。

そこへ登場するのがスカベンジャー、ゲロ・タベマスカラスだ。

烏たちはその吐しゃ物を、水で流せば綺麗になります、くらいまで食べてくれるのだ。

なんて有難いことだろうか。我々が今日までもらいゲロで、追い吐しゃ物をしなくて済んでいるのは、烏たちのおかげなのだ。本当にありがとう。

烏の好物に面白い物がある。それは、マヨネーズだ。

正確には脂質を多く含んだ物が好きだ。なのでフライドチキンやフライドポテトなどの揚げ物も好きである。

都会に住む烏たちはジャンキーなのであった。

烏は頭もいいよ

ご存じ、烏は頭がいい。人間でいうと、3歳並みの知能を持つそうだ。

これだ!烏によるゴミ漁りの最大の方法はこれを生かすことだ!

ゴミ収集場とは別に餌場を設置する。その餌は家庭内で出たゴミで十分だろう。お弁当についているマヨネーズやマヨネーズの容器に、余って食べられなくなった揚げ物、それらをゴミの収集場から少し離して置いておけば、ゴミを漁られることが減るかもしれない。

もしかしたら、頭がいいのでゴミ収集場にも何か餌があることを覚えていて結局は漁られてしまうかもしれないが。やってみないと分からない。

そして仮にこの方法が成功したとしても面倒なことを言ってくる人は必ずいる。それは何かというと、糞尿だ。

もうっ!ゴミを漁られるのと、糞尿でいっぱいになるのどっちがいいんだよ!少なくとも人糞よりはマシだろう。

烏の行為に目をつぶる為にペストマスクでも被っておくといい。

 

※烏を理由にポイ捨てをするのはやめましょう。

 

文章:ぴえろ

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