サスペンス・ホラー

怖い話『地響きのする家』

 

友人の家にいった。

居間で談笑していると突然、床下からドスンという音と共に突き上げるような衝撃が走った。

しばらくすると再び同じことが起きた。

「なんださっきから?真下に地下鉄でも走ってるのか?」

「地下鉄じゃないけど、度々あるんだ」

「じゃあ、床ドンか?そんなわけないよな、ここ1階だし」

そんなことを笑いながら話していると、急に友人は真顔になって、

「実は、この辺、家が建つ前は土葬墓地だったんだ。だから、そういうことなんじゃないかな?」

俺はこのあと、笑えなくなった。

 

 

文章:百百太郎

 

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