健康

「過度の連続飲酒すると心身はどうなるのか?」:傾向と対策

 

 過度の連続飲酒をすると心身にどんな感じになるのか?

 そしてその影響が出た後、どのようにしたらよいのかを説明します。

 

 アルコールの血中濃度0.15%~0.30%の酩酊期(日本酒・ワインを550ml程度)以上をずっと維持して泥酔して寝ても、起きたらさらにアルコールを摂取し続けると、酔うと言うより有害な異物を摂取している感じになります。こうなるとアルコールを摂取しても楽しくなく、だるくしんどくなります。

 

 この状態が数日から数か月続くと、アルコール依存症の「連続飲酒」の状態になります。アルコールは粘膜に炎症を起こすので、最初にのどの奥に違和感や痛みがでます。次に胃や腸の粘膜が炎症をおこして、胃もたれや胸やけが起こります。

 

 内臓が炎症をおこしているので、お腹が下ります。

 アルコールの利尿作用により小水もたくさん出て、ナトリウムやカルシウム等のミネラルが失われ、さらにアルコールの代謝のために水分を使うので脱水状態になります。

 

 アルコールの代謝のためにエネルギーやビタミン等を使い、さらに糖質の代謝やビタミン等の吸収が後回しになるので、低血糖で栄養失調状態になります。

 

 脱水状態、ミネラル欠乏、低血糖、栄養失調状態でも飲酒を続けていると、のどがさらに炎症をおこし、飲食をするのが非常に痛くて辛くなります。自身の唾液を飲み込むことも苦痛になります。アルコール依存症の人が吐血するのはこれのためで、血の色は赤い鮮血になります。

 

 お腹を下し続けていくと、内臓が炎症をおこして内出血を続けているので、水様便の色もどす黒くなります。

 

 普通の人はアルコール摂取を止めますが、この状態でもアルコールを摂取し続けるのがアルコール依存症です。自身もしんどくてアルコールを飲むのを止めたいと思ってもやめられないので、依存症に強い精神科に行かないといけません。

 

 回復方法

 この状態で飲酒を止められた人の身体ダメージの「回復方法」を紹介します。

 まず、脱水と低血糖でのどが渇いているのでスポーツドリンクを飲む事をおすすめします。マルチビタミン・マルチミネラルのスポーツドリンクがおすすめです。

 のどが痛くて渇いて、低血糖でだるくてスポーツドリンクをガブ飲みしたいところですが、胃腸も炎症で弱っているので、ガブ飲みすると吐いてしまったりお腹がさらに下ってしまったりするので、辛くても少しずつ噛むように飲むようにしましょう。

 

 アルコールが抜けることで離脱症状がでて、血圧の上下や脂汗や寒気や焦燥感や不安感が出たりします。時間がたつと治まっていくので吐いた時に窒息しない楽な姿勢で安静にしていましょう。

 

 追記

 普通の人は2日~3日、連続飲酒すると心身ともに辛くてアルコールが摂取出来なくなるのが普通ですが、アルコール依存症の人は心身ともに辛くて、のどから血を吐きながら飲める人なので、ある種才能とも言えるでしょう。事実アルコール依存症になる人はアルコールに強い人がなりやすいのですから。

 

文章:北山南河

 

画像提供元 https://www.pexels.com/ja-jp/photo/4306962/

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