「あ―頭が痛い」
二日酔いから俺は目覚めた。
なんであんなに飲んでしまったのだろうと俺は、後悔した。
昨日、上役に嫌味を言われたからだと、思い出した。
「何もそこまで言う事はないだろう」と、俺は毒づいた。
こういう時は、お酒はだめだと思った。
自分の好きなことに没頭するのが一番だ。
しかし、俺にはこれと言った趣味がない。
彼女に愚痴を聞いてもらうのもありかなと思ったが、たかが上役に嫌味を言われただけで、言葉にするのも、大人げないなと思い直した。
こういう時は、外に出て、彼女と映画でも観ようと誘おうか。
「あー、そうだった」
彼女は今、家族で旅行に出かけているんだった。
一人で出来ることはと言えば、カラオケぐらいだな。
「いっちょう行ってみるか」
俺はバイクをとばした。
「あー楽しかった」
「やっぱり歌は癒されるな」
音楽の力に、今更ながら気付いた。
「よし、これから嫌なことがあった時は、歌でストレス発散だ」
♪~愛する人よ~♪
♪~あなたはもういない~♪
「あー癒されるな」
音楽は偉大だ。
文章:シャーペン
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