UEFAチャンピオンズリーグ2022-23シーズン・グループリーグ第四節、
グループCの1試合バルセロナ対インテルがバルセロナホームのカンプノウ・スタジアムで行われました。
試合は激闘の様相を呈し、これ以上ないくらいの白熱したシーソーゲームとなりました。
グループCはドイツのバイエルン・ミュンヘンが独走するなか、前節インテルに惜しくも敗れたバルセロナは今節負けると敗退の危機におちいる可能性もありました。
試合前半はインテルペースで動きます。インテルのジェコのシュートがゴール枠にはじかれ、ドゥンフリースのシュートはテア・シュテーゲンに阻まれます。
前半40分、右サイドでゴールラインぎりぎりの深い位置でボールを何とか保持したハフィーニャが、エリア内に走りこんだセルジロベルトへスルーパスを送り、ボールを受けたセルジロベルトがゴール前のデンベレに渡すと、デンベレが見事ゴールを決めました。
前半あまり良くない内容だったバルセロナが先制したことで、悪いながらも前半をリードして終えられたバルサはほっとします。
しかし後半早々、左サイドからのクロスをうけたバレッラがゴールを決め、1-1に。
その後セルヒオ・ブスケツやエリック・ガルシア、ピケらのディフェンス陣のありえないミスが連発され、守備強度が極端に下がってきます。
ゴール近くでボールを受けたアルゼンチン代表ラウタロ・マルティネスが相手の守備を振り切って右足のシュートでゴールネットを揺らします。
過密日程の影響と守備陣の怪我続出で苦しい台所事情のバルセロナ。スペインリーグでは上位につけており失点も抑えられていますが、ことチャンピオンズリーグとなると厳しい戦いが強いられます。
ジュール・クンデやクリステンセン、アラウホの戦線離脱が痛すぎます。
逆転を喫したバルセロナのチャビ監督は、アンスー・ファティやフレンキー・デヨングらを投入。怒涛の攻めをみせ、ついにレヴァンドフスキのシュートが相手ディフェンダーに当たりながらゴールへと吸い込まれ、2-2の同点になりました。
ほっとしたのも束の間、数分後にはセンターライン手前から抜け出してオフサイドにならずにボールを受けたラウタロが猛然と走り込み、逆サイドのゴーセンスへスルーパスを出し、ゴーセンスはしっかりとゴールを決めてしまいます。
大喜びするインテルの選手たち。もうこれでインテルの勝ち抜けとバルセロナの敗退が決まってしまったかと思われました。
がしかし!あの男がやってくれました!
そう、レヴァンドフスキです!
91分、エリック・ガルシアのロングボールをレヴァンドフスキがヘディングで合わせて値千金の同点ゴールを決めたのです。
死の淵からバルセロナを蘇らせたレヴァンドフスキ。決勝トーナメント進出に向けて首の皮一枚つながりました。
結局試合は3-3のドローで終了。行方は次節以降に持ち込まれました。
熾烈な2位争いが大注目のグループCがどうなるか、楽しみです。
文章:増何臍阿
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