梅ポリフェノールが新型コロナに対して阻害作用を持つ
梅の抽出物に含まれるポリフェノール「梅ポリフェノール」(以下UP)が、新型コロナに対して阻害作用を持つという研究結果が発表されました!
発表したのは、大阪医科薬科大学医学部微生物学教室の中野隆史教授と鈴木陽一講師らの研究グループであり、紀州田辺うめ振興協議会との受託研究において、「梅ポリフェノールが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対してして阻害効果を持つ」ことを明らかにしたのです。
新型コロナウイルスにUPを0.1 mg/mL の濃度で処理することにより、ウイルスの感染性が98%以上減少したといいます。また、1 mg/mL 濃度のUP 存在下で、二日間で培養細胞中のSARS-CoV-2 の複製を65%以上減少させることが示されたのです。
注意しないといけないのは、梅や梅干しを摂取することによってウイルスが不活性化する、あるいは複製阻害(増殖抑制)作用がある、ということが示されたのではない、ということです。
これまでも梅ポリフェノールの抗ウイルス活性が示されており、同様に風邪ウイルスやインフルエンザウイルスの感染性や増殖を抑えることが分かっていました。
紀州田辺うめ振興協議会は、梅ポリフェノールには風邪やインフルエンザの症状を抑える効果があることを人への臨床試験で確認した、と数年前に発表していました。
新型コロナに対しても梅の摂取で同様の効果があるかはまだ分かりませんが、このポリフェノールが微量でウイルスに強い殺作用を示す一方、通常の細胞組織への障害作用は弱く、安全性がとても高いことが既に判明しています。
さまざまな健康増進効果を持つ梅。ひょっとするとウイルスとの闘いにも大きく役立ってくれる存在かもしれません。
以下、参考URL
https://www.tanabe-ume.jp/utility_and_functionality/kenkyu2021/
©梅ポリフェノールが新型コロナウイルスに対して阻害効果を持つことが明らかに – 紀州田辺うめ振興協議会
文章:増何臍阿
画像提供元 https://visualhunt.com/f7/photo/2498118407/eb2010001a/
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