大阪万博の『太陽の塔』。あるいは「芸術は爆発だ」の発言で有名な芸術家の岡本太郎。
岡本太郎が作った梵鐘「歓喜の鐘」と、鐘がある『久国寺』を紹介します。
歓喜の鐘は芸術品であるだけではなく実際に撞くことの出来る実用品です。
愛知県名古屋市北区大杉3丁目2-27にある久国寺は曹洞宗の寺で、山号は天長山です。
慶長年間(1596年-1615年)に長国守養が松平家の菩提寺の法蔵寺から徳川家康の守護仏『聖観世音菩薩』を譲り受け、楠山久国寺を創建したのが始まりです。
寛文3年(1662年)に安祥長盛和尚が現在地に移り、名古屋城の鬼門除けとなりました。山号の天長山はこの時、名古屋城の本丸の天長峰に名を借り改めた物です。(山号とは仏教寺院につける称号の事です)
歓喜の鐘は昭和40年(1965年)に製作されました。
鐘の上半分に円錐形の突起が多数あり、下半分には瞑想する仏、動物や魚、妖怪など森羅万象が浮き彫りになって表現されています。
歓喜の鐘は当時の住職が知人の紹介で岡本太郎に制作を依頼したもので、歓喜の鐘以外にも試作品の小型の鐘が5個造られました。
歓喜の鐘を一般人が普段は鐘を撞くことは出来ませんが、大みそかに先着108名が鐘を撞くことができます。
境内にはコンクリート像作家の浅野祥雲の造った『護国観音像』もあります。
*以下、岡本太郎に関する情報です。ご参考までに
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https://dic.nicovideo.jp/a/taroman
©TAROMANとは (タローマンとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
https://nakka-art.jp/exhibition-post/taro-okamoto-2022/
©展覧会 岡本太郎 | 大阪中之島美術館
文章:北山南河
画像出典元 https://foter.com/f7/photo/5124846210/a9a1695eac/