どんな悪人にも良心があると思いたい。生まれた時から悪人であるという事はないと思います。
仏法では、どんな人にも仏性というものがあると説きます。
爾前教で不成仏とされてきた悪人、女人、二乗が成仏できると説きます。
それは、全ての人に仏性があるからなのです。
宇宙自体が慈悲の当体で、その真髄が慈悲だからです。
仏法ではそう説きます。
私達は、その宇宙の一部分であり、小宇宙であると説きます。
大宇宙が海とするなら、小宇宙である私達は、生起消滅する波のようなものであると。
一人一人がかけがえのない尊い存在であります。
ただ、元品の無明に覆われて汚れていろいろな姿を現じているのです。
仏典に
「譬えば、闇鏡も磨きぬれば、玉と見ゆるがごとし。ただ今も一念無明の迷心は、磨かざる鏡なり。これを磨かば、必ず法性真如の明鏡と成るべし。深く信心を発して日夜朝暮にまた懈らず磨くべし。」
とあります。
曇った鏡も磨けば玉のようにきれいに何でも映せる鏡になる様に、命も磨けば、浄化されて美しく強く輝きだすのです。
そしていつも磨いていないと曇ってしまうので、常に磨くことが必要なのです。
そうすることによって、また化他行(人にも教えること)もして大満足の人生に誰でもなれると説きます。
なので、誰人にも良心(仏性)があると信じていきたい。
全ての人が幸福に。
文章:シャーペン
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