快速急行プレミアムカー実施決定
京阪電車の2021年9月25日のダイヤ改正で、快速急行においてもプレミアムカーを実施することになりました。特急停車駅に加え、香里園、寝屋川市、守口市で乗降するお客さまもプレミアムカーに乗車可能となります。
快速急行用のプレミアムカーがどのように運用されるのかは決まっていません。3種類のケースが考えられるので、それぞれを見ていきたいと思います。
➀3000系のみによる運用
3000系は一時間あたりの走行数は2本です。昼間時間帯の快速急行の走行も1時間で2本となっており、こちらに当てはめると本数としてはぴったりとなります。
3000系は快速急行用として作られたことから、➀になる確率が圧倒的に高いでしょう。
➁3000系と8000系のミックス
昼間時間帯の1時間当たりのプレミアムカーは2本です。1本を3000系、1本を8000系で走らせるというのはあるかもしれません。
早朝時間帯、夜間時間帯に特急と快速急行を交互に走らせるダイヤにすると、②になる可能性はぐっとあがるものの、特急を12分もしくは15分おきで走行する可能性が高そうです。
➂8000系のみで走らせる
8000系は特急専用車なので、こちらはないと思います。京阪では特急>快速急行なので、ワンランク上の電車を快速急行に割り振るのは考えにくいです。
他の時間帯においても快速急行のプレミアムカーを走行するのか
昼間時間帯以外においても、快速急行のプレミアムカーを実施する可能性はあります。早朝時間帯、夜間時間帯などでも快速急行のプレミアムカーをみられるかもしれません。
京阪電鉄は多額の投資をして、プレミアムカーを完成させました。投資額を回収するために、一本でも多くのプレミアムカーを走らせたいと思うのは自然です。
コロナでなかったら快速急行のプレミアムカーは実現しなかったと思われる
8000系、3000系のどちらもプレミアムカーに、特急のシンボルである鳩マークが描かれています。従来は快速急行のプレミアムカーは想定していなかったと思われます。今回の事態は、京阪電鉄にとって予定外といえるでしょう。
緊急時に快速急行にプレミアムカーを割り振るのはすごいと思います。私が京阪電車の立場なら、意地でも特急にこだわってしまいそうです。
乗客者数が戻れば特急専用になりそう
今回は一時的な措置で、将来的には特急専用車に戻すのは考えられます。ただ、人口減による乗客減少を避けるのは難しいので、快速急行のプレミアムカーを継続するのはあるかもしれません。
3000系に余剰車を再び組み込むかもしれない
3000系の余剰車の活用方法は決まっていません。顧客減になったことで、3000系を普通の電車に戻す可能性もあるかもしれません。プレミアムカーとなった6両については、新たなプレミアムカーを2両作り、完全有料車として走行させるといった案が面白そうです(ランクは特急専用車よりも上になる)。
まとめ
快速特急、ライナー、特急以外でプレミアムカーに乗車できるのは、意外な印象を受けます。時間が解決してくれるでしょうけど、最初の方は戸惑うかもしれません。
文章:陰と陽
画像提供元 https://foter.com/f6/photo/40276285052/84c86a019d/