作者が死亡したことにより、プレイボールは未完の作品のまま終わりました。(谷口の夏の甲子園の前で終了)続きを読みたいという意見が多かったのか、他の作者によって続きを書かれることになりました。
同じ作風を継承するといっても、個人差はどうしても出てしまいます。ちばあきおさんのプレイボールにそぐわない話が登場するくらいなら、そっとしておいたままでよかったように感じます。途中で終わったからといって、ちばさんの作品の評価が変わることはありません。
原作を尊重するのであれば、プレイボール2は必要なかったのかなと思います。
作者は他の人によって続きを書かれることを望んでいたのか
故ちばあきおさんは、他の作者によって続きを書かれることを本当に望んでいたのでしょうか。そうでないのであれば、無理に書く必要はなかったように思います。
私は途中で終わったことを寂しいと思いつつも、続きを読みたいとはあまり考えませんでした。自分の想像の中で、プレイボールの世界観を考えることも、楽しみの一つとしていました。
ちばあきおさんは墨谷高校を甲子園に行かせるつもりでいたと思われるのに、準決勝で敗北してしまった
ちばあきおさんは「プレイボール」の最終回で、「墨谷の甲子園への道は遠くはない」という終え方をしています。作者が死亡したため、夏の予選をどうするつもりなのかはわからないものの、甲子園に出場させるつもりだったのではないかといわれています。
プレイボール2において、墨谷高校は準決勝の谷原戦で18回にサヨナラ負けをしました。これにより、墨谷高校の甲子園出場はなくなり、谷口の夏はベスト4で終了することとなりました。
原作者が甲子園に行かせるつもりなのであれば、プレイボール2は内容的に矛盾が生じることになります。読者としてはすっきりしないという方もいるのではないでしょうか。
作風は変わったとしても、谷口たちを甲子園に出場させることは、最低限の義務であったように思われます。
新しい対戦校が登場しなかった
プレイボール2においては、新しい高校が登場しません。これについても不自然な印象を受けます。こちらについては、新しいチームを登場させた方がよかったのではないでしょうか。
まとめ
私としてはすっきりしない終わり方です。別の作者が書いたことは間違いだったのかもしれません。昭和の名作を汚してしまったように思います。
他人の作風を第三者がまねをするのは不可能です。どうしても差が出てしまうので、そっとしておいた方がよかったのではないでしょうか。
原作者が甲子園に行かせるつもりなのであれば、プレイボール2は内容的に矛盾が生じることになります。第三者が名作をいじるのはよくないと思います。
文章:陰と陽
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