白鵬、鶴竜の2横綱が休場届を提出し、2場所連続で横綱不在の初日を迎えることとなりました。
横綱が土俵に立たないのは、相撲ファンからすれば裏切り行為といえるでしょう。横綱は相撲界の看板力士であり、いるといないでは大違いです。
残念なことに、近年は横綱の休場が劇的に増えているような印象を持ちます。2000年代も休場する横綱はいたものの、現在よりは少なかったのではないでしょうか。
休場を重ねられるのは、横綱ならではの特権事項といえるでしょう。どんなに休んだとしても、翌場所の番付を保証されています。昔に存在していた公傷制度を、永久的に利用可能な地位に立っているのです。
横綱はどれだけ休場を重ねても、月収、ボーナスを支給されます。一般会社に例えるなら、一度も出社していないのに、給料をもらい続けることができるのです。リハビリしながら、たくさんの給料を得られるのは横綱特権といえるでしょう。
大関以下ではこうもいきません(大関は飛び飛びなら年に3回まで休場可能)。休場のたびに番付は下がっていき、幕下以下になると一円すら給料は支給されません。ちょっとくらいの痛みで休場していたら、相撲協会からの報酬をもらえなくなってしまいます。
横綱特権となりつつある休場制度を変更しない限り、他の番付との整合性を取ることはできません。一年に二回以上休場した場合、強制的に引退させるといったルールも必要なのではないでしょうか。
*横綱が安易に休場できないシステム作りは必要かなと思います。
文章:陰と陽
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