福祉・医療

A型作業所の就職祝い金は、撤廃されるかもしれない

 

 A型作業所の一部では、一般就労した利用者に祝い金を払っている(筆者もハローワークの求人票で確認した)。利用者の一般就労のモチベーションを高めるために、このような制度を導入していると思われる。お金をもらえる、もらえないによって、やる気は大きく変わってくる。

 

 厚生労働省はこの部分に踏み込もうとしている。国の補助金で運営しているのに、利用者に対して祝い金を払うのはおかしいという主張を展開し、将来的には祝い金の全面禁止化に踏み込んでいく予定だ。(すでに実施されている可能性あり)

 

 就職祝い金の撤廃についてはしょうがないと思う。事業所の仕事のみで利益を上げているのならまだしも、国の補助金から祝い金を払うのは倫理に反する印象を受ける。祝い金を払いたいのであれば、事業所の利益から出せばいいのではなかろうか。

 

 A型を利用しようと考えている障碍者は、将来的には祝い金をもらえないことを前提に通所する事業所を決めよう。甘い蜜を吸いたいがために安易に利用すると、自分の将来にとって大きなマイナスになりかねない。

 

*A型の制度は随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。

 

文章:陰と陽

 

 

 

関連記事

  1. インターネットでおすすめされている就労移行支援事業所
  2. 子供の個性が強い(障碍者を含む)親御さんへのメッセージ
  3. 兵庫県の障害手帳(取得条件など)
  4. 障碍者の叫び
  5. 精神科を変更する場合にやっておきたいこと
  6. 発達障碍者からすると、利用者に寄り添うという企業理念はでまかせ
  7. 自殺者数が減少傾向にある
  8. 善意ほど怖いものはない

おすすめ記事

『笑える日』

涙の毎日が…半日でも…笑える日が…&nb…

吉村萬壱『死者にこそふさわしいその場所』文藝春秋

吉村萬壱『死者にこそふさわしいその場所』この小説の舞台である「折…

日本郵便の不適切投信販売について考える

  日本郵便が不適切な勧誘を行っていたとニュースになっている。 ターゲットとなっ…

小説:『彼女との約束(3)』

前回まで・小説:『彼女との約束(1)』・小説:『彼女との約束(2)』&n…

詩:『いいことはある』

めったにないことだけれど霧が突如として晴れるときがある&nb…

新着記事

PAGE TOP