求人広告で「エクセル、ワードが使えること」と書いている場合が多いですが、求人を出している雇用側がエクセル、ワードを使いこなすことが出来なかったり、本来の用途で使っていなかったりと、具体的に使えるの定義が求人に書いていないので、質問の体をなしていなく大変困ります。普通の求人でも、障碍者雇用の求人でも同様です。
マイクロソフトのオフィス検定のMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)や、サーティファイのソフトウェア活用認定試験合格は、履歴書に書くことはできますが、求人側はほとんどそれらの資格の内容を理解していません。
また、それらの資格があるからと言って、エクセル、ワードを求人側の望む形で使えるとは限りません。ソフトウェアのバージョンアップで資格が陳腐化することは高い確率で発生します。
能力が高過ぎても採用は遠のきます。エクセルでは、エクセルVBAが使えて簡単なプログラミングが出来るどころか、マクロを組めるでも、求人側の理解できない能力のある危険な人材扱いになります。簡単なエクセル関数を使えるでも、不思議な技を使う人間扱いになる可能性はあります。
ソフトウェアの本来の使い方でない使い方を強要される
就職できたとしても、低性能なパソコンで、無茶なソフトウェアの使い方を強要される可能性が高いです。
エクセルも、数値を入力してエクセル関数を使わず、計算は電卓で結果を入力する所が普通にあります。
表計算ソフトのエクセルで、マスを作り方眼紙にして、ビジネス文書入力と言う使い方や、図形機能を使わずに、図形を作成する本来の用途と違う使い方を求められる可能性も高いです。
本来の使い方でないのでマニュアルはありませんし、会社によってローカルルールがあって、それが文章化されていません。
エクセルでアニメ絵や萌え絵を描いて、それをアニメーションさせる人が動画共有サイトでいますが、それは本来の用途外で、すごい事をしているから賞賛されているのです。個人の趣味でやる分には良いのですが、仕事でやらされるのは無茶苦茶で辛くしんどいことになるでしょう。
エクセル、ワードを使いこなせても評価されず仕事が増す
エクセル、ワード、その他ソフトウェアを使いこなせても、上司や同僚にその能力は評価されず、昇給や昇進に結び付きません。
パソコンの苦手な上司や、同僚のパソコン関係の仕事を押し付けられ疲弊するだけで、周囲の理解は得られません。過労死や過労自殺コースに乗ってしまいます。
パソコン関係に強くても周囲に知られてはいけません。ネットで調べたら自己解決できる問題を振られたり、ソフトウェア関係の細々とした問題解決を全部やらされたり、それどころかパソコンのハードウェア関係の仕事もやらされてしまいます。
まとめ
求人広告の「エクセル・ワードが使える」は意味のない文章なのであまり意識する必要はありません、履歴書や面接でパソコンに強いや得意とアピールして採用されると、パソコン関係の仕事を押し付けられる上に評価されません。
面接で会社の求める必要最低限のパソコンスキルを見極め、上手く振る舞いましょう。
文章:北山南河