福祉・医療

障碍者同士であっても、分かり合えないことは多い

 

 障碍者同士であっても分かり合えないことは多い、そのように感じることはありませんか。

 

 知的障碍を抱えていると、小学6年生くらいまでの漢字しか読めません。(小学6年生というのは軽度知的障碍のざっくりとした目安で個人差あり)中度障碍者、重度障碍者ともなるとさらに読める範囲は狭くなり、漢字を解読できなくなる人もいます。

 

 計算を全く理解できない、運動できない、立体を理解できない知的障碍者もいます。こちらについても、普通にできてしまう障碍者にはわかりません。障碍者同士であっても、溝が生じることとなります。

 

 広汎性発達障碍などはひとくくりにされているものの、個人差は非常に大きいです。IQ85~115くらいに収まる障碍者もいれば、IQ60~200くらいを持つタイプもいます。

 

 平均値を超えるタイプについて書きましたが、平均値を超えないタイプの広汎性発達障碍もいます。広汎性発達障碍は障碍名だけでは、どうなっているのか判別できないのが実情なのです。(おぞましいほどの才能を持ち、独立をする人もいます)

 

 これらよりも遥かにわかりにくいのは、性同一性障碍でしょうか。私は当事者の話を耳にしたことはあるものの、意味はさっぱり分かりませんでした。当事者でないため、男性が男性、女性が女性を好きになるという感覚をそもそも理解できないのです。インターネットで検索したとしても、一ミリたりともわかるようにはならないでしょう。

 

 障碍者同士であってもなかなか分かり合えないのに、健常者と障碍者で相互理解するのは不可能ではないでしょうか。この問題を解決しない限り、支援は無理だと思います。

 

*100年、200年経ったとしても永久的に分かり合うことはないでしょう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 未来の障碍者支援(予想)
  2. 支援員の悲しい現実
  3. 勤務中の全面禁煙を取り入れてみてはいかがだろうか
  4. 善意ほど怖いものはない
  5. 車椅子の使い方
  6. 盲(視覚障碍)・聾(聴覚障碍)者のためのA型作業所の紹介
  7. 佐賀県の名産を使用してお菓子を作っているB型作業所
  8. 障碍者の法定雇用率は引き上げられるかもしれない
PAGE TOP