人生

一度の不運を軽視してはいけない

 

 運よりも努力を重視する。日本人はそういう考え方をする人が多いです。昔からの根性論者は今も健在です。

 

 努力、根性論をやたらと語る人もいますけど、大きな不運に見舞われれば人生はゲームセットを迎えます。地上に住居を構える多くの人間は、リセットは原則として不可能です。

 

 現代に例えるならコロナでしょうか。被害を受けるのは生計を立てている社会人が真っ先に思い浮かびます。営業自粛で倒産に追い込まれる企業は、相当数出るかと思われます。

 

 会社の倒産によって、職を失う社員が大量に現れます。無職となった元社員は、条件の悪い会社にすらなかなか採用してもらえないでしょう。

 

 大学に通学する学生なども該当します。アルバイト代が稼げなくなることで、退学に追い込まれるケースもありそうです。

 

 大学を退学した場合、大学卒業を必須とする職種(教職、医師など)を目指していた学生は、夢を諦めることになる確率が高いでしょう。タイミングの悪さによって、人生設計を一から練り直さなくてはなりません。

 

 甲子園を目指して練習を続けていた、野球少年もコロナウイルスの完全なる被害者です。選抜出場予定だった高校生は予期せぬウイルスの流行によって、夢を完全に断たれることになりました。彼らの失われた時間は、一生かけても戻ってくることはありません。

 

 高校野球は夏の開催も厳しい情勢です。3年生の学生は最後の機会を失った、傷をどのように癒していくのでしょうか。

 

 コロナ以外であっても、該当するものはたくさんあります。くも膜下出血で後遺症を残してしまえば、一般就労どころか障碍者の作業所にすら通うこともできません(会社が適切な対応を取ってくれなければ死亡するケースもある)。膵臓がんなどの助からない病気を発症すれば、命を失うことになります。

 

 自然災害で家を失ったとします。よほどの大金持ちでなければ、新築を立て直すのは難しいでしょう。ほとんどの被災者は元の家を取り戻すことはできません。

 

 人生には運が悪かったの一言で片づけられない事象は山のようにあります。致命傷になりかねない不幸に見舞われれば、人生はやり直しがきかないことを肝に銘じておきましょう。

 

*人生は運の善悪で決まってしまうことも少なからずあります。確率は低くとも、常日頃から対策しましょう。 

 

*身近なテーマは障碍でしょう。発症してしまえば、人生の多くを失うことになります。 

 

文章:陰と陽

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