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コーヒーと紅茶で作る、「鴛鴦茶(えんおうちゃ)」

 

 コーヒーと紅茶で作る「鴛鴦茶(えんおうちゃ)」とは、香港の喫茶店やレストランで一般的に飲まれている飲み物で、ストレートではあまり飲まず、ガムシロップか砂糖と無糖練乳を入れて飲むことが多く、ホットとアイスの両方で楽しまれています。

 

 鴛鴦とはオシドリのことです。つがいで仲の良いとされるオシドリから、「2つの物が1つに上手く合わさっている意味」で、名称がつけられたのでしょうが、香港の紅茶は中国茶のプーアル茶等をブレンドしていることが多いので、「3つの物が1つになっている物」もあります。

 鴛鴦茶の淹れかたは大きく分けて3種類です。コーヒーと紅茶を別々に淹れ、それを混ぜる「液体混合法」。紅茶葉と挽いたコーヒー豆を混ぜたものにお湯を入れて作る「原料混合法」。さらには、先に紅茶を淹れて紅茶で挽いたコーヒー豆を抽出する「二段法」などです。

 

 コーヒーと紅茶の比率は3対7や5対5や7対3などがあり、3対7が1番多いとされていますが、淹れ方と比率で色んな風味があるので、飽きることが少なく好みの味を探す楽しみがあります。ガムシロップ、もしくは砂糖と無糖練乳をたっぷり入れることが多いので、それらを入れる量で味を変えることが出来ます

 

 鴛鴦茶の味はコーヒーの苦味や酸味、紅茶の渋みやえぐみがかなり減って、飲みやすい口当たりになります。香りはコーヒー、紅茶が相互に打ち消しあって角が取れた感じになります。ストレートでも飲みやすい味で、そこに無糖練乳を入れると更に飲みやすくなります。悪く言えばコーヒー、紅茶の特徴がはっきりしないぼんやりした味や香りということになります。

 

鴛鴦茶を飲むには

 神戸三宮の中華街「南京町」や横浜中華街の飲茶(ヤムチャ)のお店等で飲むことが出来ます。中華街には、中華食品専門店や中国雑貨店があるので、お湯を入れるだけで出来る粉末のインスタント商品を購入できます。近くに中華街がなければネット通販でも手に入ります。家にティーバッグとインスタントコーヒーがあれば、原料混合法で作ることが出来きますし、この方法が一番簡単でしょう。これで味が気にいるか試してみてから、飲みに行くか買うかを決めると、好みに合わなくて失敗したと言うことがなくなります。

 

 家で入れるには、250ml前後のマグカップにティーバッグとインスタントコーヒーをティースプーン一杯(約1グラム)にお湯を入れると出来上がりです。ストレートでも、好みで砂糖や牛乳やクリームを入れて楽しみます。鴛鴦茶は飲みやすくクセがないので、安いティーバックやインスタントコーヒーでも美味しく飲めるため、あえて高い紅茶葉やコーヒー豆で作るのはもったいないです。

 

 牛乳やクリームを、無脂肪乳や豆乳やココナッツミルク、それにアーモンドミルクにすると健康的な感じに作ることが出来ます。

 

注意点

 ストレートで飲むと、コーヒーや紅茶の健康成分が一挙に摂取出来て効率的ですが、砂糖や牛乳をたっぷり入れる本格的な鴛鴦茶は、糖分とカロリーを取りすぎになり易いです。コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは眠気覚ましに良いのですが、利尿作用もあり、お手洗いが近くなるので飲みすぎに注意しましょう。

 

文章:北山南河

 画像提供元 https://foter.com/f5/photo/4275922906/7c57a9776b/

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