人間づきあいは出会ったときが一番楽しい。そのように感じたことはないだろうか。
初めて知り合ったときは相手のことを何も知らない。どのような性格をしているのか、趣味は何なのか、好みなどについて考えることができる。その瞬間がたまらなく快感なのである。
時がたつにつれて、現実をつきつけられることになる。相手の嫌なところ、気に入らないところが徐々に見えてくる。どのような思考をしているのかもわかってくる。
相手のプラスマイナスを総合して、プラスが上回っていればいいけど、そうなる保証はどこにもない。(男女の破局、離婚率のデータからすると、悪い方向に進むパターンも多い)
どちらかの心が離れてしまえば、関係はすぐに終焉を迎える。あんなにも楽しく話していたはずの相手はもうどこにもいない。胸の奥には寂しさが積みあがっていく。こんなことになるのなら、深い付き合いをしなければよかった、と考えることも少なくないだろう。
深い付き合いをした相手より、すぐに終わった方がいい思い出となる。人生はその一面と切っても切り離せない。(深く付き合うほどよくなることもあるので、完全にそうとは言い切れない。知れば知るほど、楽しいと思う相手を見つけられるといいな)
文章:陰と陽