レジャー

ハンカチ王子はなぜ現役を続けられるのか

 

 プロ野球の世界では毎年70~80人程度の選手が戦力外通告を受ける。(ごく一部の一流選手は自ら引退表明する)基本的にはドラフトで指名された数と同じだけの選手が、来年の契約を更新しないと通達される(一部は育成で現役を続ける)。

 日本ハムにおいて成績を残していないにもかかわらず、現役を続けられている選手がいる。甲子園を沸かせたハンカチ王子である。球威、コントロール、変化球の切れのどれをとってもプロのレベルに達していないようだ(高校時代がピークで、大学入学で失敗したといわれている)。二軍で結果を残して一軍に上がってくることはあるものの、すぐに登録抹消されるの繰り返し。一軍で一勝もあげられないまま、一年が終わっていく。

 通算成績も15勝26敗とかなり悪い。一年目、二年目はそれなりに勝利を挙げていたものの、ここ2年間は勝ち星をあげられていない。防御率についても三年目以降はさがっており、4点代後半から7点代と芳しいとはいえない。対戦相手に勝利を献上するために、登板しているような状況だ。(敗戦処理でイニングを消化する意味合いもある)

 三〇歳を過ぎていることから、戦力外通告の候補に入っていても不思議はない。そんな状態なのに、当たり前のように契約更新されていく。ドラフト1位であったとしても、9年も活躍できなければ普通は切られる。

 現役でいられるのはグッズの売り上げがいいからなのかな。選手としての価値はなくとも、グッズが売れることで球団に貢献できる。

 マスコミに取り上げられることで、球団の知名度を保つ意味合いもありそうだ。一軍登録されるたびに、話題になるのはプロ野球の世界においても彼くらいしかいない。一軍でバリバリに活躍している選手よりも、話題になる頻度は高いように感じる。

 監督との相性もあるといわれる。新監督を迎えたとき、どのようになるのか注目したい。

 甲子園で優勝した投手はプロの世界で大成しない、そんな格言を忠実に再現したかのような選手になりさがってしまった。高校時代の活躍を知っている者からすれば、なんとも悲しい話である。

何が彼の野球人生をここまで狂わせてしまったのだろうか。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. ドコモで顧客を侮辱したメモが渡された
  2. 重度知的障碍者を殺害した父への判決
  3. 大相撲の番付発表(2021年5月場所)
  4. 受診しなくとも薬を処方される措置が一時的に講じられている
  5. 【サッカー】伝説の選手、スティーブン・ジェラード
  6. モラハラ、パワハラで障碍者の雇用形態に変化をもたらす
  7. 2021年4月6日の「阪神ー巨人戦」で、珍しいタイミングでコール…
  8. 21世紀枠の甲子園出場校が姿を消した(2021年3月26日)

おすすめ記事

世界の国と国旗☆第23回目 ウルグアイ東方共和国

皆様こんにちは!椎名 夏梨(しいな かりん)です。第23回目…

怖い話『体育倉庫の子ら』

小学校の時のこと。休み時間に仲間たちと鬼ごっこをして遊んでいまし…

『さくら』―変わらない日常が一番いい日なのかも―

目の前には…桜の絨毯が…その道を…&nb…

静岡観光情報:『JR静岡』駅前。「駿府城」と「静岡浅間神社」周辺案内

 JR静岡駅を中心にして、北から北東にある「静岡の観光名所」を紹介していこうと思いま…

あなたはよく道を訊かれますか?

いちど家に帰ったらその日は外に出たくないわたしです。…

新着記事

PAGE TOP