ナイキ社の開発した厚底シューズ「ヴェイバーフライ」を、国際陸連が使用禁止とする可能性があると報じられた。早ければ今月末にも結論が出される。
問題に挙げられたのは推進力をつけるために、特定の素材素材との間に反発力のあるスプーン状の「カーボンプレート」を挟みこまれている点だと思う。道具にドーピングさながらのの技術が組み込まれているのはよくないのではなかろうか。人間によるドーピングは禁止で、道具はOKというのは整合性が取れていない。
箱根駅伝においても、ナイキの「ヴェイバーフライ」を8割の選手が履き、次々と新記録を打ち立てた。日々の努力もあるだろうけど、厚底シューズの影響を受けたのは疑いようがない。今年度だけで7区間も新記録が樹立されるのは明らかに異常だ(ほとんどがナイキのシューズだった)。何十年も開催されてきた箱根駅伝で、一年間に優秀な選手が集まっているのは考えにくい。厚底シューズが禁止された翌年のタイムによって、影響力が公にされるだろう。
本人の限界を超えた力を一時的に開放することで、身体に異変が起きなければいいけど。短期的にはプラスであっても、長期的にはマイナスに働くリスクは伴う。人間は上限を突破してしまうと、しっぺ返しを食らう確率が高い。ドーピングはそのことを歴史的に証明している。
高速シューズに対して、国際陸連はどのような決定を下すのか。 禁止されるようなことになれば、選手は短期間で調整を迫られることになる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200115-00000139-dal-spo
©ナイキ厚底シューズ 国際陸連が禁止か 複数英紙報じる…記録更新続々、箱根も席巻(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース
文章:陰と陽