福祉・医療

利用者と支援者の距離感【障碍者編】

 

 利用者が支援者に分かってもらえないと口にするのは、求めすぎている基準が高すぎるからなのかもしれない。

 人間は苦しい部分であればあるほど、第三者に理解してほしいと願ってしまう生き物。それゆえ、支援者に高いレベルを求めてしまっている。障碍の全部をわかってほしいという利用者は少なくない。

 支援者はあくまで人間であり、苦しみを分かってくれる神様ではない。期待値を高く設定してしまうことで、利用者の求めるレベルに達する支援者の数は限りなく少なくなる。

 障碍者は他人に求めすぎる傾向がある(他人の失敗はすべて許せない)。それを改善しない限り、自分をも苦しめてしまいかねない。

 他人に期待しない人生を送ってみたらどうだろうか。そうすることで、気分を楽にできるといわれる。支援者に話を聞いてもらえるだけでいいと思えるようになれば、距離はぐっと縮まっていく可能性もある。支援する立場からすると、利用者がわざと距離を取ろうとしているように映っていても不思議はない。

 違う世界を生きてきたため、苦しみを共感するのは難しい。そうだとしても、どこかで妥協していけば距離間がぐっと縮まっていく可能性はある。少しずつでいいので、柔軟なやり方を身に着けていけるといいな。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 大人の発達障碍
  2. 人間の苦しさの大半は自業自得
  3. 障害者枠で採用されるには
  4. 福祉施設の倒産が増えている
  5. 薬の服薬、サプリメントの摂取はなるべく避けよう(実話含む)
  6. 発達障碍が人と相談してて感じたこと
  7. 介護業界を目指す方が最初に取得する資格
  8. 漢字を書けなくとも履歴書を作成できるという話に感動した

おすすめ記事

『過去の自分』―過去の自分が居てくれたから今の自分が居る―

過去の自分を…消す事なんてできない。だって……

春の新作チーク紹介

冬も終わりを迎え春の暖かさが包み込み始める3月、様々なものが春へと向い変わっていく。…

ショートショート『二度自信を失う』

 障碍を持っていたため、一般レベルについていくことはできなかった。そのことで、自信と…

降水確率0パーセントで雨が降ることもあれば、降水確率100パーセントで雨が降らないこともある

   外出するときに降水確率を参考にする人も多いと思われる。 降水確率とは一ミリ…

京阪電車:8000、3000系列車に乗った思い出

 京阪電車の3000系列車に乗る機会がありました。(快速急行で3000系が使用されて…

新着記事

PAGE TOP