福祉・医療

非公開求人(障碍者枠)について

 

 障碍者枠には非公開求人なるものが存在する。

 非公開求人とは、一般に公にされていない求人をさす。障碍者枠の人員を確保する必要がある場合、ハローワークのトップに非公開で求職票を出す。(ハローワーク担当者でないため、細かいところはわからない)

 非公開求人のメリットはライバルが少ないために、採用率が非常に高いことがあげられる。今すぐ就職したいと願っている、求職者には夢のようなシステムだ(筆者も一ヶ月としないうちに、就職につながった)。

 デメリットは会社を選べないために、マッチングしているかを見極められないこと。能力不足ですぐに退社するリスクが常に生じる。在籍していた会社では、短期間で退職した障碍者がいた。入社する権利は与えられても、続けられる保証はない。

 ハローワークのトップがお気に入りを推薦するため、大半の障碍者にはチャンスすら訪れない。都心部に集中しやすい傾向もあるため、非公開求人を受け取っていない地域もあるかもしれない。(支援者との話から)それゆえ、非公開求人の存在を知らないものは少なくない。

 筆者が推薦してもらったのは八年前なので、現在も存在しているのかはわからない。推薦枠で就職することもできる可能性があることを、頭の片隅にとどめておく程度でいいのではなかろうか。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 障碍者の切なる願い
  2. 戦後の精神保健医療福祉の年表(主に統合失調症が対象)を作成した雑…
  3. 就労移行を利用したほうがよい障碍者
  4. 発達障碍児が退学させられた学校を提訴
  5. 障碍者にとって一般枠、障害者枠のどちらであっても厳しい
  6. A型作業所、B型作業所の就職率と今後
  7. 福祉事業所の職員が工賃を着服
  8. 障碍者枠で就労した後の体制を考える
PAGE TOP