福祉・医療

結果主義は障碍者にとって生きにくい

 

 見えない部分でどんなに努力をしても報われない。そのように感じている人は多いのではなかろうか。

 人間の評価は原則として、目の前の出来事によって決まる。裏でどんなに努力をしても、その部分については評価されない。

 一番わかりやすいのは試験。テストの点数によって優劣を決められ、家庭における努力は一切加味されない。当人がどんなに地道に頑張ったと訴えても、教師は耳を貸してくれない。

 他のことがらについても、努力が加味されることはほとんどない。物事に取り組む姿勢ではなく、どれだけできるかによって評価がつけられる。

 結果主義は知的障碍者に大きく響く。彼らはどんなにもがいたとしても、平均点に達することはない。(一部は到達する者もいる)テスト、仕事で悪い結果を残すことにより、人格まで否定される。

 病気で衰えた人(種に高齢者)も対象となる。能力を失うことにより人間として低く扱われることになる。

 能力を重視される人は、弱者にとっては諸刃の剣。その一面から逃れることはないだろう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 社会は多数派のためにある
  2. 発達障碍は大人になってから気づくことが多い
  3. 23年間、精神科に入院した男性が就職
  4. コラム:『これからの医療者』
  5. 自分にあったデイケアを見つけよう
  6. 支援者ができるのは一つだけ【障碍編】
  7. 障碍を持っていると正しいはずの答えが間違いとなることも少なくない…
  8. 障碍者はどのような分野に就職するのか
PAGE TOP