見えない部分でどんなに努力をしても報われない。そのように感じている人は多いのではなかろうか。
人間の評価は原則として、目の前の出来事によって決まる。裏でどんなに努力をしても、その部分については評価されない。
一番わかりやすいのは試験。テストの点数によって優劣を決められ、家庭における努力は一切加味されない。当人がどんなに地道に頑張ったと訴えても、教師は耳を貸してくれない。
他のことがらについても、努力が加味されることはほとんどない。物事に取り組む姿勢ではなく、どれだけできるかによって評価がつけられる。
結果主義は知的障碍者に大きく響く。彼らはどんなにもがいたとしても、平均点に達することはない。(一部は到達する者もいる)テスト、仕事で悪い結果を残すことにより、人格まで否定される。
病気で衰えた人(種に高齢者)も対象となる。能力を失うことにより人間として低く扱われることになる。
能力を重視される人は、弱者にとっては諸刃の剣。その一面から逃れることはないだろう。
文章:陰と陽