福祉・医療

結果主義は障碍者にとって生きにくい

 

 見えない部分でどんなに努力をしても報われない。そのように感じている人は多いのではなかろうか。

 人間の評価は原則として、目の前の出来事によって決まる。裏でどんなに努力をしても、その部分については評価されない。

 一番わかりやすいのは試験。テストの点数によって優劣を決められ、家庭における努力は一切加味されない。当人がどんなに地道に頑張ったと訴えても、教師は耳を貸してくれない。

 他のことがらについても、努力が加味されることはほとんどない。物事に取り組む姿勢ではなく、どれだけできるかによって評価がつけられる。

 結果主義は知的障碍者に大きく響く。彼らはどんなにもがいたとしても、平均点に達することはない。(一部は到達する者もいる)テスト、仕事で悪い結果を残すことにより、人格まで否定される。

 病気で衰えた人(種に高齢者)も対象となる。能力を失うことにより人間として低く扱われることになる。

 能力を重視される人は、弱者にとっては諸刃の剣。その一面から逃れることはないだろう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 躁鬱病の躁状態だから、普段より成果が出るとは限らない
  2. 発達障碍が働く難しさ
  3. 「季節性インフルエンザ」は、インフルエンザワクチン接種しても罹る…
  4. 三環系抗うつ薬
  5. 未来の障碍者支援(予想)
  6. 支援員の悲しい現実
  7. タクシーが車椅子利用者を乗車拒否
  8. 障碍者枠は週に30時間以上働くことが求められる.

おすすめ記事

長生きの秘訣は雑菌、と言えなくもない

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.富士山の上でおにぎり食べられ…

自分の人生は自分で切り開くもの

自分の人生は自分で切り開くしかないと思う。自分の人生を他人にゆだねることは出来ないからだ。…

『友がみな我よりえらく見える日は』(幻冬舎アウトロー文庫)のご紹介

本書は、上原隆によるノンフィクションです。著者の上原氏は、評論家の鶴見俊輔を師匠…

プロ野球で起こった20年ぶりの珍事

  プロ野球において20年ぶりの珍事があった。 デーゲームの一試合が、ナイター用…

あまがさき観光案内所へあまうめ城っぷを再々出荷しました

8月24日、あまがさき観光案内所から2回目の入荷依頼が入りました。阪神尼…

新着記事

PAGE TOP