障碍者の就職率、定着率を高めるためには、自分本位な行動を改めることが重要ではなかろうか。
障碍者は充分な能力を持っている者もたくさんいる。それにもかかわらず、社会の場からはじき出されてしまうのは自分勝手な行動が多すぎるから。相手に感情があることを分かっていないようなやり方では、そっぽ向かれてしまうのは避けられない。(相手の感情を察知して、うまくやっていく者も稀に存在する)
社会では本音で話すことは基本的に歓迎されない。思ったことを率直にいってしまうことで、自分の立場を悪くしてしまう。(当事者は素直に話すことがよいことと思っている人も少なくないため、解決するまでには莫大な時間を要する可能性あり)
職場で冷たい仕打ちを受けてきたからか、極端なマイナス思考が多いのも大きな減点ポイント。職場では仕事で疲れている人で溢れている。ネガティブな発言をすることで、雰囲気を悪くするのは回避したい。障碍によって迷惑をかけているのに、こちらまで落第点だと居場所を失うのは避けられない。
発達障碍(IQ130前後)では能力のバランスの悪さも就職の妨げとなる。障碍者枠で優秀すぎるために、会社からいらないといわれたという話を聞いた。単純な戦力としては活躍できても、場に馴染むのは難しいと思われているのだろう。100パーセントはあてはまらないだろうけど、95パーセント以上は健常者が健全に働きにくくなる環境を作り出してしまっている。言葉を発さなくとも、空気を重くする人は論外だ。
広汎性発達障碍は脳のバランスの悪さからか、疲労をためてしまいやすい(バランスが悪いほど顕著な可能性もある)。精神障碍者手帳を取得した発達障碍が一年と持たずにやめていってしまうのは、そこからきているのかもしれない。
知的障碍は能力の低さが引っかかってしまう。知的障碍を補うだけの従業員が配置されていなければ、他の職員をつぶしてしまうことになる。
こちらについては当人の努力ではどうにもならない。そういう会社に就職してしまった場合、自然退職を余儀なくされる。
発達障碍、知的障碍の双方に当てはまるのは、勤務している従業員との相性に大きく左右されてしまうということ。障碍者に肯定的な従業員であればいいけど、確率としてはかなり低くなっている。(10~20パーセント)障碍に否定的なトップであった場合、障碍者枠であっても継続するのは難しくなる。
発達障碍(知的障碍を含む)が定着するためには、多くの課題を乗り越えていく必要がある。当事者にとって相性のいい支援員、上司の存在と巡り合うことで、働き続ける確率はあがるだろう。
文章:陰と陽