福祉・医療

障碍者は身の丈にあった仕事を探そう

 

 広汎性発達障害が就職を目指す場合、身の丈に合った仕事を探した方がいいと思う。

 働くからには多くのお金が欲しいのはわかる。仕事の目的は生活を成り立たせることであり、金銭抜きにしては語ることはできない。条件のいい会社があれば、すぐにでも転職したいと思うのは自然な流れだ。

 得意、不得意がはっきりしているため、苦手な分野を選択しても長続きさせられない(能力が圧倒的に不足していると、一ヶ月と持たないことも起こりうる)。背伸びをすれば、自らの寿命を縮めてしまいかねない。職業選択の自由に、制限がかかっている現実を受け入れるしかない。(一般人はそのことをわからないのか、話が噛み合わない)

 勤務時間も重要となる。フルタイム(週40時間)で働くのが難しいのであれば、労働時間を短くするのも一つの手。手取りは減ったとしても、長続きすることを優先したい。障碍者には残業が難しい人が一定数存在するため、体力がないのであれば定時で帰れる会社を探したい。

 仕事によっては夜の勤務を求められることもある。リズムを壊したくないのであれば、極力避けたいところ。規則的な生活を送ることで、体調、メンタルにとってプラスに働く。

 障碍者枠で仕事を探す場合で留意したいのは、健常者には到達できないレベルを求められる会社があるということ。賞与がある会社では、発達障碍(天才)の能力を求めているところも少なくない。障碍者枠だからといって、基準が低いというわけではない。

 一般人に近い能力を求めている場合もある。こちらについては、健常者に近くなければ続けていくのは難しい。知的障碍などで能力が劣っているのであれば、敬遠しておいた方が無難だ。

 日本には数えきれないほどの企業がある。自分に合った会社で働けるといいな。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 23年間、精神科に入院した男性が就職
  2. 就労移行支援事業所が半年後、一年後の定着率を表示するのは訳がある…
  3. 職場で様々な課題と直面する発達障碍者へのアドバイス
  4. 福祉事業所の職員が工賃を着服
  5. 健常者と障碍者はlose-loseの関係になりやすい
  6. 法定雇用率は低すぎる
  7. 交通費を支給される就労移行事業所もある
  8. B型作業所に通う場合の注意点

おすすめ記事

ショートショート『たまには傘を忘れてもいいかな』

 本日は空から透明の液体が降っている。一時間で一〇ミリに匹敵するレベルだった。 …

A型作業所の在宅勤務は完全在宅ではない

A型作業所の一部では、在宅ワークを取り入れています。100パーセントの在宅勤務で…

エッセイ:『マーさんのこと』

むかし、マーさんという人がいた。若いころから事業を起こしては失敗を繰り返していた…

都道府県で処方してもよい薬の量が異なる

 都道府県によって、医師が一回に処方してもよいとされる薬の量が異なっている。 衝…

『共有』―何でも共有ができる環境だったらいいなー

『共有』―何でも共有ができる環境だったらいいなー文章:Dos…

新着記事

PAGE TOP