『仕事をすることと感謝されること』
初めての転職
26歳になって私は初めての転職をしました。
最初の会社では「オフィスコンピュータ(略称:オフコン)」と言われる小型コンピュータでプログラムを作成していました。
(オフィスコンピュータとは中小企業でもコンピュータが使えるように、機能を限定し、小型化したものです)
しかし、転職先ではパソコンでプログラムを作ることになりました。
当時のパソコンは現在のように高性能ではなく、信頼性も低いものでした。
転職先での初仕事
転職しての初仕事は、前任者が出来なかったプログラムを作る仕事でした。
織物を作る工場の売上を管理するアプリケーションプログラムです。
(よく略してアプリと呼ばれています)
初めてのパソコンだったので、まずはマニュアルをよく読んでから始めました。
たまたま、専門学校で習ったプログラム言語と似ているところがあり、早く理解することが出来ました。
(プログラムを作る為にはプログラム言語が必要でコンピューターにより違いがあります)
以外だった感謝の言葉
売上を管理するアプリを作ることは、以前の会社で何度も経験していたので、2ヶ月もかからなかったと記憶しています。
アプリの納品後、操作の方法を伝える為に何度か客先へ訪問しました。
そして、2回目の月次処理(1ヶ月分の売上を取引先や商品で集計する処理)の立ち合いの日でした、
先方の社長様から「パソコンを買って半年になり、もう動かないのではと思ってたのを動かしてもらい、ありがとう」と言うお言葉を頂きました。
私は”仕事だからパソコンが稼働するようにしただけなのに”と思っていました。
本当に感謝されていたと実感
それから、帰り際に「これを取っておいて下さい」と言われ、封筒を渡されました。
封筒には”お車代”と書かれていました。
その時はタクシー代かと思い、2、3千円のお金が入っているかもしれないと私は思いました。
断るのも失礼だし、2、3千円なら良いかと思い封筒を受け取りました。
そして、帰ってから封筒の中を見ると1万円が入っていました。
当時の私の月給は15五万円くらいだったので1万円はとても大きな額でした。
その時に、本当に感謝されているんだと、つくづく実感しました。
感謝の言葉は希かも知れないけれど
私の場合、直接お客様と接する仕事だったので感謝の言葉を頂くことがあったと思います。
私の父は電車の運転手をしていましたが、直接お客様から感謝の言葉を頂くことはなかったと思います。
なぜなら、電車の運転手さんに話しかけてる人はいませんよね、
いても乗り換えの駅を聞くくらいでしょう。
しかし、駅に泊まり込んで(始発電車の為)の不規則な仕事を真面目にしていた父を見て、私も仕事は真面目にしょうと思っていました。
たとえ直接感謝されなくても、真面目に働くことが一番だと私は思います。
文章:エムユー
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