ラグビーワールドカップでは、優勝チームにどれくらいの賞金が渡されるのか。サッカーのように莫大なお金を手にしている、と思っている人も多いのではなかろうか。
答えをいうとなんと0円。世界一を成し遂げたとしても、一銭も支給されない。
このシステムは第一回から取り入れられている。1987年~2015年の大会についても、優勝チームは賞金を手にしていない。
優勝チームについては、「ウェブ・エリス・カップ」と呼ばれる、トロフィーを入手できる。ラグビーでは、優勝カップを入手することで名誉を得られるとしている。
ラグビーの賞金が支給されないのは、「大会に出場することが名誉」とされているから。日本にたとえるなら、高校球児が甲子園を目指し、毎日の練習に取り組んでいるのに似ている。
金銭が絡んでくると、試合内容に影響を及しかねない。相手を怪我させるためのラフプレーが増えるのは確実。精神を重んじるラグビーでは、未然に防ぐ意味合いを兼ねて、賞金を0円に設定しているのかもしれない。
お金ではなく、名誉のために優勝を目指す。こういうスポーツが一つくらいはあってもいいのではなかろうか。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/102800809/
©ラグビーW杯優勝、経済効果は4300億円でも賞金は0円:日経ビジネス電子版
文章:陰と陽