福祉・医療

「障碍者施設」は、現状維持を望んでいるようにも見える

 

 障碍者施設が変わろうとしないのは、支援者側の利権が絡んでいるからなのかなと思う。

 施設に通所している利用者の全てが一般就労してしまった場合、障碍者支援に就業する支援者はすべて不要となってしまう。それを避けるために、障碍者を甘やかすことに重きを置いている。利用者確保が最優先事項で、成長は二の次となっている。

 A型作業所などでは一年で50パーセント以上の利用者が辞めた場合、補助金が丸々カットされるという事情もある。離職者が大量に出てしまうと、事業所は経営不可となってしまう。それを避けるために、利用者にとって居心地のよい環境を作る。利用者ファーストではなく、自分たちの生活を優先する。一部を除いて、補助金事業を悪用しているのが実情だ。

 通いやすい環境は障碍者にとってもメリットがある。人間は基本的に楽をしたいと思う生き物。支援者が何もいわないのなら、甘えてしまえばいいという考えにいきつく。

 A型作業所では一ヶ月で7万円前後の収入がある(雇用保険に加入)。仕事にまともに就けない利用者の命綱となっている。これがなくなってしまったら、収入を絶たれてしまう。

 双方にメリットがあるためにやり方を変えない。このままで本当にいいのだろうか。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. モラハラ、パワハラで障碍者の雇用形態に変化をもたらす
  2. 脳性麻痺があっても前に進み続ける
  3. 結果主義は障碍者にとって生きにくい
  4. 障碍者手帳更新及び自立支援手続き費用の一部補助を行う地域がある
  5. 厚生労働省のデータから見る就労移行支援事業
  6. 障碍者(他人)を支援することの難しさ
  7. 精神安定剤を服薬中に事故を起こすと罪が重くなる
  8. 一般人は見た目ほどいい人生を送っていない

おすすめ記事

いつかできるから今日できるへ

乃木坂46の楽曲から題名をパクった理由ネット上には色々な書き込み…

『じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路』のご紹介

『じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路』のご紹介本書は、…

『共有』―何でも共有ができる環境だったらいいなー

『共有』―何でも共有ができる環境だったらいいなー文章:Dos…

ホラー:「光の消えたお化け屋敷」

 お化け屋敷といえば怖さを演出するために、真夜中の電気を消した状態に近づけます。人間…

ラーメン店「メンヤニューオルド」の感想

*画像は実際のものとは異なります2022年6月8日にオープンした、メンヤニューオルド(ラーメン店…

新着記事

PAGE TOP