阪神の横田選手が24歳にして、プロ野球の世界から身を引いた。
彼は2017年に脳腫瘍の病気を患った。懸命な治療により回復を目指したものの、視覚の問題が解消しなかった。今年の春季キャンプで「自分で打った打球が全く見えない」、「(打撃練習)においてピッチャーが投げた球が二重に見える」、というプロ野球選手として致命的なハンデを抱えていた。
視覚がおかしくなってしまっては、プロ野球選手を続けていくことは難しい。彼は今年度をもって、現役から身を引く決意をした。
横田選手は2019年9月26日の引退試合でセンターの守備についた。公式戦への出場は約3年ぶりとなる。
運命の悪戯だろうか。彼のところへ打球が次々と飛んで行く。一本目は頭上を越されるも、二本目の打球では見事なストライク送球で、ホームを狙った二塁走者を刺した。このプレーには相手チームの選手も手を叩いていた。ホームベースの上を綺麗に通過した送球は、プロ野球選手として努力を続けたことに対する、神様からのプレゼントに感じられた。
病気と必死に戦いながら、選手復帰を目指したことに対して、球団は最大限の敬意を払った。ごくごく一部の選手のみしか許されていない引退会見、引退セレモニーが行われた。引退後も仕事を斡旋するなどのサポートを行っている。
病気によって現役を退いた、元プロ野球選手の今後の検討を祈りたい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191002-10011047-nksports-base
©横田と6年…中堅向かう最後の姿に平田2軍監督感慨(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース
文章:陰と陽