優秀だからこそ、他人から理解されない悩みを抱える。多くの人はそのことを頭の片隅にも置いていない。
世間ではできる人に憧れを持つだけで、マイナス要素を持っていることを鑑みようとしない。エリートはエリートとして苦労を重ねている。
優秀な人間が抱きやすいのは世間からの孤独感。誰とも話が噛み合わないことによって、居場所を失ったように感じてしまう。第三者が手を差し伸べようとすればするほど、辛い思いをすることも少なくない。
勝手に期待、応援されるのも鬱陶しいと思う。全員が全員、期待されたいと思っているわけではない。第三者の人生にいちいち介入してくるなと思ったことは少なからずあるだろう。
優秀な脳を持っていたとしても、支える土台がきっちりとしていなければ、ストレスを抱えやすくなるといった弊害が生じる。160キロのストレートを投げられても、腕や肩が不可に耐えられないと、故障を招く原理と似ている。エリートであればあるほど、脳に強い爆弾を抱えていることになる。
エリートは順風満帆な人生を送れると思っているのであれば大間違い。エリートは常に苦労しながら人生を送っている。
一般人が他人の苦労を理解できない限り、エリートは社会の中で生きにくさを感じることになる。
文章:陰と陽