コラム

炊事がルーティン化した母親の胸中

 

 人間はどうしてご飯を食べなくてはならないのだろうか。

 

 食べなくても生きられる身体であればいいのに。

 

 毎日のように、ご飯を作らなければならない立場になってほしい。簡単そうに見えて重労働だ。

 

 今日はご飯を作るのをやめようかな。一日くらい食べなくても、人間は生きていける。

 

 旦那、息子、娘はきっと許してくれないだろうな。おかあさん、どうしてご飯を作らなかったのと責め立てるだろう。

 

 母親を非難するなら、毎日のようにご飯を作ってみてよ。おかあさんの大変さがちょっとはわかると思うよ。

 

 母がご飯を作るルールはどこにも明文化されていない。おとうさん、息子、娘が作っても問題ない。

 

 夜ごはんのメニューを考えながら、うつりゆく空をみつめていた。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 怖い話:『誰かに呼ばれた』
  2. 大谷翔平選手の30号ホームランを見た感想
  3. 佐藤優, 池上和子『格差社会を生き抜く読書』(ちくま新書):ケア…
  4. 知的障碍者が子供を出産することはどうなのか?
  5. 千代丸、英乃海が休場後に土俵復帰
  6. 小説:『出会いはどこから転がり込むかわからない 下』
  7. 頂きますって言ってるんだから感謝して食べよう
  8. 人間はどうして課金してしまうのか

おすすめ記事

『もう落ち込まない』―人は覚悟を決めた瞬間強くなれる―

もう落ち込まないって…決めた瞬間…世界が変わ…

この世に生をうけて

この世に生をうけて、今が一番幸せです。病は抱えていま…

短編小説『利用されているのに、未来に期待する愚かな男』

 妻からあなたはお金を持ってくることしか価値がないといわれた。 現実はそうだとし…

『当たり前』

人はなんでも「当たり前」のように生きている。 恋人、友達、親に対して、 …

障碍者同士が尊重し合うのは困難を伴う

 A型作業所、B型作業所、就労移行施設などで、互いのことを尊重しようというフレーズを…

新着記事

PAGE TOP