福祉・医療

特別支援学校に通うメリットとデメリット

 

  障碍者にとって「支援学校」、「一般学校」にどちらに通うのがいいのだろうか。

特別支援学校(以下、支援学校) 

支援学校に通うと、支援学校から配慮などを受けられる。個性の強さによるいじめに遭うリスクも減らせるため、健全な心を養成しやすい。

 支援学校に通う問題点として挙げられるポイントがいくつかある。そのうちの一つとして、社会で揉まれていないこと。一般会社で出たとき、大きな壁にぶつかることが予想される。苦行は若いうちに経験しておいた方がよいのではなかろうか。

 当事者同士でうまくいかない場合、ことが大きくなってしまうことも考えられる。障碍者の一番の難しさは、問題を上手に解決できないところ。いい意味で正直、悪い意味で生きるための知恵を身に着けていない。

 支援学校に通わされることに抵抗を覚えるものもいるだろう。一般学校に通いたいと思いながら、通学した場合、フラストレーションをためることが想定される。両親や支援者が上手に話をすることが求められる。

 

一般学校

 一般に学校に身を置いた場合、社会体験を幼いうちからできる。一般社会で学んだことは成人してからも大いに役立つ。

 問題点はいじめや仲間外れに遭う確率が高いこと。クラス内で弾き飛ばされることで、人間不信に陥ってしまう。対人関係のスキルを要請できないまま、大きくなってしまうと引きこもりになってしまうリスクが高く。引きこもっている者の多くは、社会への恐怖心からきているように思われる。

 勉強面などで大きく劣っていた場合、一人だけ補習を受けさせられる。自己の評価を大いに下げ、自分はなんてダメな人間なんだと思い込むようになる。

 人間は脳裏に焼き付いたマイナス要素をなかなか消せない。いかにそれらを軽減していくのかが、おおきなポイントとなる。

 

 障碍を抱えた家族にとって大きな問題。これをいかに乗り越えていくかが、社会人として成功するのかを左右するといっても過言ではない。障碍者当事者にとっては自分が普通だと思っていることを頭の片隅にとどめておこう。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 支援員の支援適性をしっかりと見極めよう
  2. 広井良則『持続可能な医療─超高齢化時代の科学・公共性・死生観』(…
  3. 支援者と利用者のあるべき関係は一部分で崩壊している
  4. 健常者は障碍者にベターを目指せといいながら、やっていることは全く…
  5. 天才と障碍は紙一重
  6. 障碍者事業所の方針を読んだ感想
  7. 発達障碍は、一般人と同じ生き方が不可能
  8. 障碍者枠で働いている人に対する一般人の評価

おすすめ記事

就労継続支援A型事業所で働くことについて

筆者は、運よく希望していた就労継続支援A型事業所に、利用者として入所させていただくこ…

頭が回らない時

「頭が回らない」という症状が、一時的であれば、あまり心配することはないと思われますが、病気のサインと…

就労移行支援を在宅で行う事業所が増えている

 就労移行支援事業にて、在宅訓練を行う事業所が増えています。 在…

『すべて失っても…』残っているもの。

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.問題です、『すべて失っても…』残…

珍しい海鮮の紹介と味の説明

『珍しい海鮮の紹介と味の説明』のれそれ 「の…

新着記事

PAGE TOP