アベノミクスの煽りを受けて、日本でもミニバブルが発生していた・・・!?
それも一部の階層(投資できる人)に限ってのことですから、一般庶民の肌感覚からすればバブル期の90年代初頭から数えて「失われた20年」が、今もなお容赦なく継続しているようにも捉い知れます。
閑話休題
本書に視点を移してみます。
年収が、1千万円前後の安定した層にターゲットを絞った不動産業者。
それに便乗し、荒稼ぎを目論む悪徳銀行の所業を世に知らしめるのが本書のあらましです。
投資に向かわせる手口とは、「家賃保証をします。利回りがマイナスになる恐れがないですよ」と誘いつつも、業者は売り値に家賃保証分を上乗せしているため、家賃保証は買い手の支払ったお金から補填されるという仕組み(秘密の花園)です。
仲介手数料は、本来なら「物件価格×3%+6万円」
投資の失敗は自己責任になり、銀行や不動産業者には降りかかって来ないというような、嘘のような本当の話でした。
文章:justice