重度知的障碍者(当時25)を就寝中にロープで絞めて絞殺した、父親に懲役三年半(求刑8年)の実刑判決が言い渡された。
重度の知的障碍だからこそ、減刑されていることに違和感を覚える。健常者を殺害した場合、一〇年以上の懲役刑となる。今回の裁判官の判決は重度障碍者の命(人権)を軽視しているといわざるを得ない。
特筆すべきなのは重い状態の鬱であることを認めたところ。重度知的障碍者と生活するのは、ストレスが溜まって当然といわんばかりだ。重度知的障碍者は生存してはいけないのだろうか。
重度知的障碍者は基本的に家族しか頼る人がいない。身内からも裏切られたショックは想像にあまりある。
知的障碍者だけでなく介護疲れによる殺人に対する刑罰も軽くなっている。記憶が薄れているので確かではないけど、懲役三年半、執行猶予五年の判決が下されていた。命を奪ったにもかかわらず、刑務所で生活しなくてもよいのであれば、当然のように追随する人が出てくると思う。ひそかに邪魔者を始末しようと目論む家族にとって都合の良い判決だ。
年を取れば誰もが重度知的障碍、認知症などを患う可能性がある。今後も軽い判決が続けば、安定した老後を送るのは難しくなる。
社会的弱者への殺人を誘発するかのような判決がなくならない限り、障碍者が安定した生活を送るのは難しい。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/知的障害の息子絞殺、父に懲役%ef%bc%93年半判決-名古屋地裁/ar-AAHfBqi?ocid=spartandhp
©知的障害の息子絞殺、父に懲役3年半判決 名古屋地裁
文章:陰と陽