出典元:https://www.netflix.com/jp/title/80223779
こんにちは映画大好きオノマトペです。
今回もおすすめのネットフリックスオリジナル映画をご紹介します。
今回紹介する映画は『マリッジストーリー』です。
マリッジストーリー
https://youtu.be/zRL2bivKtjo?si=WW6HITR9bpulQKb-
2019年 アメリカ 監督:ノア・バームバック
あらすじ
離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する姿を、繊細かつ赤裸々に、リアルで辛辣ながらも思いやりにあふれる視点で描いた作品。
そんな『マリッジストーリー』を観る際に注目していただきたいポイントがあります。
演出家と女優
アダム・ドライバー演じる夫チャーリーは劇団の演出家、スカーレット・ヨハンソン演じる妻ニコールは女優。
とてもお似合いに見える二人の職業。ここがみどころなんです。
離婚を決意した一組の夫婦、その間にはわが子。
夫婦仲に亀裂が入り、仲裁人を頼ったりカウンセリングを受けたりと話し合いますが、うまくいかず、関係は悪化していきます。そして二人の間には子供がいます。
離婚となると親権はどちらが持つのか。二人は得意なことで、親権を勝ち取ろうとします。
どちらが親にふさわしいのか調査員が自宅にやってくるのですが、演出家である夫は、部屋のインテリアや装飾など空間にこだわり、子供にとって居心地の良い場所だと演出してみせます。
一方、女優である妻ニコールは調査員の感情に訴えかけるよう話をし、涙を流してみせます。
互いの得意分野を駆使してみせるこの行動。子供にとってどう映るのか。
自分ができる事はなんだろう?得意なことをどう活かそう?この考えはとても良いと思うのですが、それは誰のためなのか、親権を勝ち取りたいと思うあまり本当に大切にすべきことを失いつつある姿が、痛々しくもありました。
リアルな夫婦喧嘩
出典元;https://ameblo.jp/aonekonoko/entry-12786078608.html
そしてもう一つの見どころは、生々しい夫婦喧嘩シーンです。
はじめは、意見が食い違っても相手を尊重し我慢して、衝突をさけるような振る舞いをしていた二人。ですが、不満を漏らし始め関係修復よりも、言い負かし勝つことが目的となり、口論はエスカレート。
大声で罵倒する醜い夫婦喧嘩を優秀なカメラ―ワークとアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの名演技によって、悲しくも凄みのあるシーンにしています。
この名演技によって第92回アカデミー賞(2020年)でアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンは主演男優賞と主演女優賞をノミネートされ、監督ノア・バームバックは脚本賞をノミネートされました。
じっくりと役者の演技と演出を楽しみたいという方にぜひ観ていただきたい作品です。
オノマトペ