画像出典元:https://visualhunt.com/f7/photo/39541982144/f917ae0d2f/
雪の降る地域の出身者の話です。
その日、日直で朝早くに家を出なければなりませんでした。外に出ると雪が積もっていました。
いつもの靴では雪に埋まってしまいます。長靴に履き替えるべきか、悩んでいると、道路に足痕が点々と続いているのが見えました。
誰かが通った痕です。
「足跡の上を行けば、雪に足を取られることないか」
どこまで進めるのかゲーム感覚もあわさって、足痕を辿っていくことにしました。しかし、その足跡は途中で終わっていました。
車に乗り込んだにしても、周辺にタイヤの跡もない、まだ誰にも荒らされていない白い雪の絨毯です。
足痕の主はどこに行ったのだろう?不思議な出来事だったと言います。
文章:百百太郎