友人の大学生の時の話。
友人宅で麻雀をやることになった。
その際、メンバーに友人の知らない人も連れて行くという話を聞いていた。
友人は学生アパートの前でみんなを出迎え、部屋へぞろぞろと向かう。
部屋に入り、それぞれが卓に腰を下ろす。
さっきアパート前で見たときと、一人足りないことに気づいた。
『あっそうか、ひとりトイレに入ってるんだな』と思った。
だが
「早く座れよ、始めようぜ」
と麻雀牌をジャラジャラ鳴らしながら仲間が言う。
「もうひとりいたろ?待たなくていいのかよ?」
「これで全員だぞ」
そんな会話をしていると、トイレからザーッと水が流れる音がした。
文章:百百太郎
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