大学の友人の話。
友人の実家は、山間の田舎町にあります。
豪雪地帯ではありませんが、数年に一度の割合で、大雪が降ることがあるそうです。
家はかなり古いため、大雪の日は雪かきが欠かせません。
ある朝、起きると外は大雪です。
食事中、屋根がミシミシと音を立てていました。
「これはすぐにでも雪かきせんと、屋根が落ちてくるぞ」
と、お父さんが言います。
朝食後に、すぐ雪かきをしようという、話になりました。
食事を終え直ちに、スコップを持って父親と梯子を伝って屋根に上りました。
見ると、屋根の上に降り積もった雪の上に、いくつもの足跡があったそうです。
文章:百百太郎