福祉・医療

発達障碍は精神障碍2級の要素が強いように思う

 

 精神障碍者手帳は、療育手帳、身体障碍者手帳よりも基準が曖昧といえる。

 精神障碍者手帳の等級基準は国により定められているものの、身体、知的障碍と比べると曖昧な部分も少なくない。知的障碍ならIQ、身体障碍なら不自由な場所などによって等級を決められる。

 精神障碍の1級は明らかに重度なので、他者との区別をつけやすい。ただ、2級と3級についてはあまり大差がないように見受けられる。

 発達障碍で障碍者手帳を更新すると、3級と診断されることが多い(2級と診断されることもある)ものの、2級に近い側面を持つ。ストレス耐性は強くないし、他人のテンポに合わせるといったことは難しい。場にそぐわない行動を取ってしまうことも頻繁にある。対人関係は乏しく(友達はほとんどいない人も少なくない)、掃除を満足にこなせない当事者もいる。(ゴミ屋敷に近い)金銭管理こそ3級に近いものの、他の部分はほぼ間違いなく2級であるといえる。

 精神障碍手帳2級、3級では障碍年金の受給などで大きな差が生じる。当事者の不利益にならないよう、実態にそぐった判定をしてほしい。

 

 参考URL

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta4615&dataType=1&pageNo=1

・精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障碍者支援の支援員は選べるようにしてほしい
  2. 障碍者は口だけにならないように
  3. 障碍を持っている人が、言われるとつらいこと
  4. 感謝の気持ちを持とう【障碍編】
  5. 九州産きくらげを生産販売するA型作業所
  6. 成人してから、発達障碍の診断を受けるということ
  7. 障碍者支援とは障碍者を論評するだけの場になってしまっている
  8. 就労移行支援を在宅で行う事業所が増えている

おすすめ記事

『教えて』―生きる意味って何?-

何のために…生きているの?何のために…&…

怖い話『走る男の子』

友人と山間をドライブした時の話。道路脇を体操着姿の中学生ぐらいの…

吉村萬壱『死者にこそふさわしいその場所』文藝春秋

吉村萬壱『死者にこそふさわしいその場所』この小説の舞台である「折…

能力を重視する社会【障碍編】

 「能力が低いこと=性格が悪い」わけではない。能力が低くても、いい性格をしている人間…

『時間と共に…』―一日は、時間で左右される―

時計を見ていると…不思議過ぎる。刻々と時間が…

新着記事

PAGE TOP