福祉・医療

支援者と知的障碍(発達障碍)は見ている世界が違う

 

  支援者(ほとんどが健常者)と知的障碍、広汎性発達障碍(利用者)では見えている世界が異なっているような気がしてならない。

  支援者の見ている範囲は、地方の学校の教室くらいの広さにとどまっている。努力をすれば、誰でも成長できるという理念を持っているように思えてならない。

 健常者の意見は一つの学校にあてはめるなら正しいと思うけど、全国区となると違うような気がする。学校のレベルはピンからキリまである。日本でトップレベルの学校、知的障碍者の通う福祉学校では天と地ほどの差があるのは一目瞭然だ。灘高校、一般高校を比較してもレベルは根本的に異なる。

 健常者が知的障碍者、広汎性発達障碍と、分かり合うためには、その部分について理解を深めていく必要がありそうだ。彼らを小さな学校の生徒とみなしている限り、歯車をかみ合わせることはできない。利用者は健常者に追いつこうとして、潰れていってしまうのがオチだ。支援者の好意によって、利用者はどん底に叩き落されていく。

 人間は天と地ほど差があるという答えに辿り着くのに時間を要しない。支援者に東大に入学しろといって、実行できる人はほとんどいない。人間によって異なるというのは、支援するにあたって初歩中の初歩なのである。これすらわからないのであれば、他者の力になるのは不可能といっていい。行動すればするほど、第三者の評価を落としてしまうだろう。(対象は障碍者に限らない)

 人間のことをもっと理解している支援者と巡り合えるといいな。そうすれば、バラ色の人生を築くことができるかもしれない。

 

文章:陰と陽

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