コラム

おすすめ映画2

出典元:https://www.sonypictures.jp/he/11155000

 

こんにちは、今回もおすすめの映画を紹介したいと思います。

 

今回紹介する映画は『ザリガニの鳴くところ』です。

 

ザリガニの鳴くところ

https://youtu.be/W0fgYxW8cno?si=uobxnRymQuUNAjri

 

2022年 アメリカ 監督:オリビア・ニューマン

 

あらすじ

1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは「ザリガニが鳴く」といわれている湿地帯でたったひとりで育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。

そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。

 

全世界1,500万部突破の大ヒットミステリー小説を映画化した本作。映画だからこそ感じ取れた魅力を紹介していきたいと思います。

 

美しい記憶

1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で町の人気者チェイスが死体となって発見され”湿地の娘”と呼ばれ蔑まれる変わり者の孤児カイアが容疑者として逮捕さる。

 

そしてカイアは牢の中で、過去を回想し、物語が始まります。

 

カイアは6歳の時、両親に見捨てられそれ以来、学校にも通わず、他人との付き合いをせず、食用のムール貝を採っては雑貨屋さんに持ち込んで必需品に替え生き延びていました。

 

そしてある日カイアは兄の幼馴染であるテイトと再会します。

 

テイトはカイアを心配し、読み書きや計算などを教え、カイアも旺盛に読書に没頭します。

次第に打ち解けていく二人は恋に落ちますが、テイトは大学進学のため都会へ行き、離れ離れになります。

 

孤独だった少女が没頭するものを見つけ、愛する人ができるまでの、物語はとても煌びやかで美しく、湿地帯の風景と相まって穏やかな時を感じます。

 

ドラマチックな展開とミステリーらしい不穏な空気が混じりあう、演出がとても素晴らしくおすすめです。

 

 

 

儚く余韻を残すラストシーン

 

そしてミステリー作品に重要なのは結末ですよね。

 

一体この事件の犯人はカイアなのか?はたまた不運な事故なのか?

 

本作はミステリー映画となっていますが、ラブストーリーの要素もあり、孤独な少女が恋に落ち、事件に巻き込まれるまでの展開に、どんどんハマっていきます。

 

冒頭からしっかりとカイアの生い立ちや人格を描くことで、登場人物の心情を読み取りやすくなり、それが結末にも影響し余韻を残してくれます。

 

 

小説と映画

 

小説では想像を膨らまし、頭の中で映像を描くと思います。

 

実際に映像化すると、どのように描かれるのか、そういった違いを楽しむこともできますし、映画にしかなかった展開などもあるとお得な気分になりますよね。

 

小説と映画、どちらも楽しんだ知り合いに話を聞くと、映画はとても分かりやすく編集されているとのことでした。

 

シリアスで美しい『ザリガニの鳴くところ』ミステリー作品初心者の方でも楽しめる一本です!

 

 

 

 

 

オノマトペ

関連記事

  1. Z世代と自己責任
  2. 2024年1月場所で感じたこと
  3. 柄谷 行人『遊動論 柳田国男と山人』文春新書
  4. エッセイ:『さもしい世の中』
  5. 才能は天性だったとしても、努力を怠ってはならない
  6. 快適な生活を送るために
  7. 止まったら死ぬんや
  8. ジル・ドゥルーズ『記号と事件』河出文庫

おすすめ記事

才能は天性だったとしても、努力を怠ってはならない

 才能は天性のもので、努力を積み重ねでは手に入らない。 筆者は究極の運動音痴だっ…

詩:『理想を捨てて生きる』

 理想を持つことは誰にだってできる かなえられるのはほんの一握り…

コラム:『庭園にて』

大通りを歩く。辺りには通行人に踏みつけられた銀杏の実が、強い匂いを発している。駅…

高校サッカーにはスーパーシード制がある

 高校サッカーでは地区予選を勝ち抜いた、48校(東京は2校)が全国大会に出場する。…

気分転換しよう

いつもの毎日、変わり映えのしない日々、退屈な生活。皆…

新着記事

PAGE TOP