こんにちは、映画大好きオノマトペです。
これまでネットフリックスのオリジナル映画を紹介してきましたが、今回は他のサブスクでも観る事ができる作品も紹介したいと思います。
今回紹介するのは『RUN/ラン』です。
RUN/ラン
https://youtu.be/rOjk5ROoUo8?si=eTrTaz-KThdvquWQ
2020年 アメリカ 監督;アニーシュ・チャガンティ
あらすじ
ある郊外の一件家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされている。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学への進学を望み、自立しようとしていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感を抱き始める。
ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑色のカプセル。クロエの懸命な調査により、それはけして人間が服用してはならない薬だった…
車椅子生活を送る少女が、献身的に自分の世話をしてくれる母親に対し疑念を抱き、母と娘が対立していく様を描いたスリラー映画。
あらすじを読むと、ちょっと怖いけど、なんで?どうして?と気になってしまいますよね。
そんな『RUN/ラン』の魅力を紹介します。
家が監獄に
主人公クロエは生まれつきの病気のため、車椅子生活をしています。そのため母のダイアンは献身的にサポートをしてくれます。すこし過保護にも思えるダイアンですが病気の娘を想ってのことだと考えると当然です。
しかし、観ているとなんか違和感がある…
なぜ車椅子生活をしている娘の部屋が二階なの?
娘は突然車椅子生活になったわけではなく、生まれつきの病気です。
家の構造上仕方がないにしても、幼少期の時点で、成長を見越して、負担が軽減されるよう、工夫をしないものでしょうか?しかもダイアンはとても過保護で心配性です。
じゃあ尚更、一階にクロエの部屋を作ってあげるべきなのでは?
実際、怪我人やご高齢の方など、足腰が悪くなった人のために、仮設ベッドを一階のお部屋に設置したりする事ってありますよね?
ほかにも生活雑貨などの配置に目をやると、クロエにとって不便なことを改善しているようには見えません。
さらにダイアンの行動が何やらあやしい…
何か企んでいるかのような表情からは、優しい母親の面影はありません。
クロエもはじめは反抗期のような感じで、母ダイアンと距離を取りますが、どうしも手助けが必要な体です。
本来、家は落ち着ける場所であるはずが、居心地の悪い空間に…
映画の全体のシチュエーションに大きな変化はないのですが、クロエの心理描写によって、安心できる我が家が、軟禁された状態の牢獄のようにと、見え方が変化する感覚を味わってください。
障がいを持つ新人女優の演技
二つ目の魅力がクロエ役を演じた新人女優キーラ・アレンという存在。
オーディションで抜擢されたキーラ・アレン実生活で車椅子を利用している障がい者。
そのため車椅子さばきはお手の物。
違和感のない演技と命がけの脱出劇、下半身不随の体を引きずりもがく演技はパワフルで圧巻です。
自身の障がいを武器に女優として活躍する彼女の演技を是非、観ていただきたいです。
オノマトペ