大学の先輩の話。
ある時、怖い夢を見た。
河川敷の誰もいない並木道を歩いていると、何者かに足を掴まれ動けなくなった。
もがいているうちに目が覚めた。
その時「ピンポーン」と夜中なのに玄関チャイムが鳴った。
こんな夜中に?と思いながら起き上がろうとするも、体が動かない。
また「ピンポーン」とチャイムが鳴る。
やっぱり体が動かない。
「金縛りか?まだ夢の中なのか?」
チャイムが鳴らなくなった頃合いに、体も動くようになった。
インターホンの録画を確認すると、そこには誰も映っていなかったという。
「俺はもしかしたら悪夢に助けられたのかな?」
百百太郎