なあに、ちょっとした致命傷だ(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。
朝にヒゲを剃っても、夕方あたりには「なんかジョリッとするー!」あたりに、いかんともしがたい年齢を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「読書っていいよね。だが!?」とかいった話です。
傾向と対策
「お前はそれしかないのか!」と言われようが、創作にまつわる話です。
「たいがいにせえよ!」と思われる方は、ブラウザバック推奨で。
その上で、なのですが、少し前に、
「今度は、11月30日締め切りの、G文庫を狙うぜ!」
などと書かせて頂きました。
前回、K社に応募した際は、さほど気にしていなかったこと。
要するに、レーベルのカラーを、今回は調べました。
調べるとは言え、とりあえず過去の受賞作を読むだけなのですが。
どういう毛色のものが、その賞ではウケるのか?
その結果、自分の持ちネタを上手いこと落とし込めるのか?
そりゃあ、気になりますよね。
てなわけで、当該レーベルの、過去受賞策を、さっくりと電子書籍で購入。
2冊買ったのですが、とりあえず1冊読了。
一応、具体的なタイトルも挙げておきます。
『陽キャになった俺の青春至上主義』(持崎湯葉・著)
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(アフィリエイトリンクではないので、ご安心を)
読んだよ!
あらすじを説明すると、こんな感じ。
「陰キャだった主人公が高校デビューして、同じく陰キャのヒロインを救う話」
そこに加えて、陽キャギャルなヒロインとの、淡い恋愛とかあったりね。
文句なく面白かった。
キャラがバリ立ちしている上に、多分、作者の性癖がてんこ盛り。
あと、全日本1億の陰キャが夢見る、
「陰キャ(オタク)に優しいギャル」
そんな「ありえねー」キャラを、説得力を持たせて描いている点が素晴らしい。
もうね、読んでてニヤニヤしっぱなし。
はた目には、さぞかし気持ち悪かったことでしょう。
色々大丈夫か、49歳独身男?
いやあ、まさか、守備範囲外だと思っていた「男の娘」にニヨニヨする日が来ようとは。
色々大(以下同文)
また、大変細かい点ながら、読者サービスにも余念がない。
喜ばない奴がいるか? いや、いない(反語)。
余談ではあるのですが、この作品の著者の、持崎先生。
純粋な新人作家ではなく、2015年には既にデビューされていた方のようです。
で、ありながら、結構な受賞歴がある。
まあ、大抵の新人賞は、「プロアマ不問」です。
デビュー済みの作家が応募しても、別に問題はない。
実のところ、いささか「ずりい」とは思うのですが。
青春だー!
この物語に通底しているのは、「健やかなる青春」。
そりゃあ、作中でちょっと嫌(陰湿)な事件などはあります。
ではあれど、それを含めての、青春。アオハルですよコラァ!
もうね、「致死量の青春を摂取した」って感じ。
ドドメ色の少年時代を送った僕なんかには、異世界の物語。
なんせほら、僕なんか、中高一貫の男子校でしたし。
とは言え、作品が面白かったことには間違いがない。
もう、「参った!」と言う程度には。
あまりに面白かったもんですから、興奮冷めやらぬうちに、ファンレターまでしたためて投函する始末。
じっと手を見る
その、清々しい読後。
改めて、自分の作品を読んでみました。
「違いすぎる……(‘A`)」
いや、書いている人間が違うのですから、それはある意味当たり前。
ではあれど、キャラ造形一つ取ってみても、何と言うか、その、ねえッ!?
(何が「ねえッ!?」か)
作家性などと言う言葉は、あまり信じていません。
売れる物を書けるか否か。
なるほど、僕はまだ、商業的な意味では、自作を世に問うていない。
精一杯よく言って、古風な書き方。
流行は循環します。
もしかしたら、何周か回って「通じる」かも知れない。
しかし、そんなに世の中甘くない。
じゃあ、「せーのっ!」で、根底から作風を変えられるか?
そりゃあ多分、無理な相談でしょう。
結局……
真似たところで意味はない。
つか、簡単に真似できれば、誰も苦労はしねえ。
それに、卑屈になっても意味なんかないですし。
だいたい、自分の考えているネタとはジャンルが違うんです。
「人は人! 自分は自分!」
悪い言い方になりますが、そんな風に開き直るしかない気がする。
いやあ、読書って本当にいいものですね!(故・マイク水野風に)
んじゃまた。
文章:フジカワ