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令和の原始人
久しぶりに某日常系コメディ漫画を見ると、とても興味深い話があった。
内容をざっくり説明すると、ガラケーからスマホに変えたい長女と、それを突っぱねる母親のやりとりである。
こうして二人の闘いが始まった。
・ラウンド1 fight!
長女:好きな音楽が好きな時に聞ける!
母:自分で歌えばいい。自分にはシャッフル機能もある。
・ラウンド2 fight!
長女:誰かと好きなものをシェア出来る!
母:そんなことをしたら、お気に入りのお店に行列が出来て入れなくなっちゃう。それに、店員さんも無駄に忙しくなって大変そう。
・ラウンド3 fight!
長女:口コミで美味しいって話題の店が分かる!
母:美味しいかどうかなんて自分で見極めろ。口コミなんてものに頼るから勘が鈍る。
・ラウンド4 fight!
長女:世界中の色んな人と繋がれる!
母:そんなに色んな人と繋がってどうする。
カンカンカーンッ!試合終了!
ブラボー!すごい!この母の考えには激しく感動を覚えた。特にシェアと口コミは素晴らしい。
長男には原始人呼ばわりされていたが、最高だと思う。
使い方によっては探偵になれるかもしれないが
確かにシェアして色んな人にお気に入りの店が認知されたりすると、入れなくなったり、売り切れなどで食べれなくなってしまう。古参の客や常連さんが離れてしまいそうだ。
それに店員によっては忙しさからきた疲れで、臨時休業が増えてしまうかもしれない。
あと口コミだが、よくよく考えてみると、その口コミの相手は全然知らない人が大半だ。
どうするのだ。このお店美味しいと投稿した相手が、滅茶苦茶嫌いな人だったら。
それにぐっさんが、この店、美味しくて最高!などという投稿をしてもなかなか信じられない(ぐっさんはバカ舌で有名)。
ダウンタウンのハマちゃんがすごく渋い料理を好評価してもやはり信じにくい(ハマちゃんはハンバーグやオムライスなどが好きなおこちゃま舌である)。
というわけで口コミなんて当てにならないのだ。自分で見つけて、美味しかったらそれでいいじゃないかという話だ。
それに口コミに頼り過ぎると勘や観察力、洞察力が鈍る。世間に踊らされるな!大事なことは自分で見極めろ!
最近リサイクルショップに行った?
世間に踊らされるといえば、キャンプだってその一つだ。
少し前までゆるキャンなんていって、その手の会社がアウトドア用品を大量に売っていたが、今はリサイクルショップで大量に売られている。
前に見せてもらったのが、アニメ『けいおん!』のキャラが使った楽器がリサイクルショップでズラリと並んでいる光景。実に腹立たしい。
玩具ならまだいいかもしれないが、楽器はダメだ。弾きたくて欲しがっていた人も沢山いたはずだ。
アーティストや芸人にしてもそうだ。ネットなんかで持ち上げられたが、すぐに飽きられて。ネットで生き残った人たちはどれくらいいるのだろうと疑問に思う。
昔も今も、流行りに乗る人というのは自分がないのだろう。流行りに乗ることで漸く自分を保てる。なんて哀しい性だ。本当に好きなものくらい、自分で選べるといいのだが、
そう思っているのは筆者だけだろうか。
文章:ぴえろ