これを書いている今現在は金曜日であり、実は明日も出勤日ではあるのですが、身体が「もうダメでござる!」と悲鳴を上げている件(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。
なんかふと、昔タイへ一人旅をした折に、ショッピングモール内で中国人に間違われたことを苦々しく思い出す今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「人の不幸は蜜の味とは言うけどさ?」とかいった話です。
が! この記事をスタッフさんに提出後!
前回のこれ!
「貧乏教信者のテロリスト」
と、大変似通っている……
と言うか、ほぼほぼ同内容であることに気付きました。
なので、お断りを後付けしたという経緯。
そういう前提で、レツゴー。
うん☆ざり
さて。ここ最近、スマホでニュースチェックをしていません。
なぜか? 疲れたからです。
どこに? あまりの不毛さに。
いえね? 揃いも揃って、ですよ?
「人の足を引っ張る」
「他人の不幸を笑う」
そういうのばっかりだったら、そりゃ疲れますよ。
持たざる者は、持つ者を妬む。
祇園精舎の鐘の声、盛者必衰の理をあらはす。
勝者が(無様に)凋落するのは、痛快。
それは悲しいながらも真理です。
ではあれど、やっぱり不健全ですよね。
だって、一瞬の優越感だけを得て、どうなる?
もっと言えば、何の役に立つ?
役立てる、あるいは明日を生きる糧になる。
そんな人もいるかも知れない。
ただ、僕には理解ができません。
一例
例えば、こんな記事を思い出します。
「IQ130超えのエリートが、夜間警備員の職に就くまで」
少し前に読んだ記事ですから、正確ではない見出しです。
ただし、「エリートの凋落」が主題だったのは確かでした。
その記事内で書かれていた方は、発達障害だったでしょうか?
とにかく、大人になってから精神系の障碍が発覚したそうです。
結果、会社勤めがうまく行かなくなった。
それだけならまだしも、自身が障碍者になった事を認めようとしない。
しかし紆余曲折を経て、夜間警備員の仕事に就いた経緯が書かれていました。
嫌な前提
記事の根底には、いくつかの前提があります。
すなわち、
「エリートが妬ましい」
「障碍者は負け組」
(上記に関連して、「負けを認めないのは無様」)
「夜間警備員は卑しい仕事」
このあたりでしょうか?
偏見と無意味なマウントにまみれています。
そりゃあもう、逆に称賛したいぐらいに。
僕の記事内で何度か触れていることを繰り返します。
「自分はそうじゃない」
「自分には関係ない」
「自分より上は許せない」
安全圏にいるからこその優越感。
そして、歪んだ平等意識に基づく嫉妬。
やっぱり不健全であり、不毛です。
空疎なお題目
「職業に貴賤なし」
「無用な差別はすべからず」
「個性を尊重しよう」
世間的に、よく言われることです。
しかし残念ながら、実際はそうじゃあない。
「個性的」な奴は許せない。
(華々しくない)自分の仕事に誇りを持ちたい。
日々(嫌なことを)頑張っている自分を褒めたい。
だからこそ、「より下」を見つけたい。
同時に、楽をしている奴も許せない。
もっとも、この世に「楽な仕事」なんかない。
ただ、そこまで理解が至らない。
ある意味、自然ではあると思います。
蔑まれている側からすればたまったもんじゃない。
しかし、そんなことは知ったこっちゃない。
「地道に地味な仕事へいそしみ、広義で心身が健康」
それが多数派。
障碍者の苦労「なんか」、まさしく守備範囲外。
どこまで行っても「他人事」です。
ゆえに、理解も想像もできない。
貧困なる想像力
理解する、歩み寄る、想像する努力の放棄。
一方的なレッテルを貼る。
そして、多数派の安心に浸る。
あるいは、安全圏から好き放題に罵倒する。
楽。
圧倒的に楽。
むしろ楽しい。
明日、自分が「そう」なるかも?
その可能性に思い至らない。
貧しい想像力の上に成り立つ自我。
文字通りの、砂上の楼閣。
虚しい話もあったもんです。
誰だって、少しでも優位に立ちたい。
だから、「敗残者」を必死に探す。
事情も理由も考えずに、こき下ろす。
なんなら、足を引っ張って引きずり下ろす。
敗残者には、生きる資格すらないと言う。
傲慢にも程がある話です。
ではあれど、それがまかり通っている。
疲れる以外に、どうしろと?
さながら、「不毛」を様々に調理した、定食。
しかも、メガ盛り。
誰だって、そんなもんは食いたくない。
しかし、ポーズだけで、実際はガツガツ食っている。
浅ましい話もあったもんです。
まとめ
ってことで、まとめます。
現代社会には、不毛極まりない嫉妬が渦巻いています。
多数派の優越感を満たすだけのニュース記事。
そんなものが、どこを見ても氾濫している。
嫌だと思っても、無理矢理見せられる。
気分的には、フォアグラ。
それを作るために、無理矢理エサを食わされるガチョウです。
はっきり言ってしんどい。
しんどいのは、こういう話題を取り上げることも、です。
だって、嘆いたところで、何にも変わらないんですから。
大衆とは、隙あらば僻むもの。
いやまあ、自分も「その一人」ではある。
でも、「想像力」と、「俯瞰力」。
せめてこれを、忘れないようにしたい。
加えて、「変な期待をしない」。
多分これが一番大事。
世界は悪意に満ちている。
厄介ですが、自己防衛はしっかりやりたいもんです。
んじゃまた。
文章:フジカワ