コラム

アイデンティティ、固めたいですよね?

「イヤホンで音楽を聴きつつ、スマホを操作しつつ、歩道を逆走する自転車」を見ると(以下検閲削除)(挨拶)

と、いうわけで、フジカワです。

仕事をやっていく上で「特にノルマがない」のは、果てしなく有り難いよなあ、感謝しかないよなあ、としみじみ思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「誰だって根幹を肯定したいよね?」とかいった話です。

きっかけは偶然に

さて。そもそもは、僕が自宅で過ごしている時に、だらりとYouTubeを見ていた時のこと。

今からだいたい三十年と少し前の、僕の青年期。

多大なる影響を与えた、某パンクロックバンドがあるんですが。

彼らのナンバーに英訳の歌詞が付いた動画が、最近出回ったらしく。

「海外の反応」ということで、そのリアクションが、お薦めに出たので、観たんですよ。

中にはちょっと勘違いしている人もいましたが、おおむねは好意的な反応。

そりゃあね、嬉しいですよ。

なんせ、自分の人格を形成したに等しき楽曲です。

なんなら、今でも聴けば泣く自信がある程度です。

その「歌詞に込められた意味」が、海外の人々の心をも動かしている。

誇らしい気持ちになるのは、多分当然でしょう。

その流れで……

YouTubeがどういう基準でお薦めを表示しているのか? までは知りませんが。

どうやら、日本のアニメなどは、日本人が思うよりもはるかに強く。

諸外国に影響を及ぼしている模様。

例えば、具体的なタイトルを挙げますが、『北斗の拳』。

あれ、イタリアではかなりの人気があるそうです。僕も初めて知りました。

その影響力を知るだけならともかく。

中には、海外のアーティストによる、日本のアニソンのカバーまである。

こりゃあ、日本人としては嬉しいですよ。

「サブカルチャー」として、どちらかと言うと「日陰者」だった、マンガやアニメ。

それが、自分達の知らないところ、しかも海を越えて、多くの人々の心を動かしている。

誇らしいでしょう、そりゃ。

僕だって、すごくいい気分でした。

さらには?

「海外の反応」繋がりなのかは不明ですが。

「諸外国と比較して優れている、日本人の国民性」とか。

「あまり知られていない、(主に戦時中の)日本人の美談」とか。

あるいは、「天皇陛下、及び皇室の素晴らしさ」。

なんかを紹介する動画を(お薦めに出たので)結構観ました。

エピソードの真贋は、ぶっちゃけどうでもいい。

でも、どれを見ても、気分の悪かろうはずがない。

そりゃそうですよ。

僕達が「日本人であること」を、全力で「肯定」してくれてるんですから。

土台は固めたいよね?

以前、僕個人のレベルの話として、こんな記事を書かせて頂きました。

「自分を肯定したい」

https://t.ly/9Ko_

「自分が自分であること」への自信がなければ。

人は、一瞬たりとも立っていられません。

近年、様々な分野において、日本は諸外国と比べて負けています。

(さすがに、どこがどう? というのは、逐一列挙はしませんが)

要するに、今の日本人が、揃いも揃って「自信を失いかけている」。

もっと言えば、卑屈になっており、アイデンティティが揺らいでいる。

アイデンティティとは、ざっくりと、自己同一性のこと。

つまりは、まさしく「自分が自分であること」。

(僕の解釈では、「存在の根拠」かな、と)

誰もの「深いところの根っこ」が揺らいでいる。

不安にならない方がおかしい。

そこへ、「日本と日本人は、こんなに素晴らしいんだ!」と励ましてもらえれば……

刺さりますよ、嬉しくなりますよ、そりゃあ。

僕の個人的な見解

人間、「誇り」を失ったら終わりだと思っています。

しかし、「誇りを持つのが難しい局面」にある人が多い。

鬱々としている中、「そもそも、日本人であること」。

イコール、「基礎の土台としての、動かしようがない事実」を「肯定」される。

無駄な(保守的)国威発揚、あるいは、傷のなめ合いとそしる向きもありましょうけども。

ちょっとエヴァっぽい言い回しになりますが。

「僕はここにいてもいいんだ!」

って思えれば、不安の中にあればあるほど、安心するでしょう。

人間って、脆いんですよ。

誰かの後押しがないと、立ち続けることすら困難です。

他人を貶めて自我を保つのは、ちょっとどうなの? ってのはありますが。

特に「そのままでいい」と言われることは、頼もしいでしょう。

みんな弱い。僕も、もちろん弱い。

だからこそ、「保証」が欲しい。

至って自然なことじゃあないでしょうか。

まとめ

ってことで、まとめます。

YouTubeには類似の動画が多数あるのですが。

それもまた、確たる需要があってこそなのだなあ、と感じました。

悪いなんて、一言も言ってませんよ?

なんせ、僕自身が、視聴したことで「安心」したわけですし。

何かと不安定な、今の世の中だからこそ。

みんなせめて、「今、ここ」にいることに対して。

とにかく(少しでも)自信を持ちたいのでしょう。

もちろん、この僕も、例外ではありません。

先述の通り、そういう動画をせっせと観ることを、嘲る向きもあるでしょうが。

こと、「存在自体への保証欲求」ともなれば。

笑える人間も、そうはいないんじゃあないでしょうか?

ともすれば、極右的な思考の持ち主を生みかねない危険性はあれど。

僕は、この手の動画が多数ある現在に関しては、割と好意的です。

さあ、またいっちょ観るか!(えー)

 

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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